駐在妻におすすめの英語勉強法|TOEIC750点の私が仕事で困って気づいたこと

TOEIC750点の私が仕事で困って気づいたこと 仕事

TOEICで750点あっても、仕事で必要な英語がすぐに出てくるとは限らなかった。

私は、英語がまったくできない状態で海外へ来たわけではありません。

TOEICは750点ほどあります。

英語の文章を読めば、だいたい何が書いてあるのか分かる。簡単な会話なら、相手が何を言っているのかも何となく理解できる。

海外で生活する前は、それなら英語でそこまで困らないだろうと思っていました。

ところが、実際に仕事で英語が必要になると、話は別でした。

相手のメッセージを読んでいる時間はありません。分からない点があれば、その場で質問しなければいけません。

状況を説明し、確認し、場合によっては相手へ対応をお願いする必要もあります。

文法問題なら考える時間があります。でも仕事のやり取りは、こちらが英文を思い出すまで待ってくれません。

私が英語学習を本気で見直したきっかけは、海外生活そのものではなく、仕事で英語が必要になったことでした。

この記事では、TOEIC750点の私が仕事の英語で困り、何を勉強し直したのかを書いてみます。

英語初心者の駐在妻はもちろん、「試験の点数はあるのに実際の会話や仕事になると自信がない」という人にも読んでもらえたらうれしいです。

この記事で伝えたいこと
  • TOEICの点数と実務で使える英語は少し違う
  • 駐在妻の英語学習は生活だけでなく仕事にもつながる
  • 難しい単語より、何度も使う実践フレーズが役立つ
  • 英語は「知っている」より「すぐ出せる」ことが大切

TOEIC750点でも、仕事の英語はすぐに出てこなかった

TOEIC750点と聞くと、英語がそれなりにできる人という印象を持たれるかもしれません。

私自身も、まったく基礎がないわけではありません。

単語もある程度知っていますし、基本的な文法も分かります。

それなのに、仕事で英語を使い始めた頃は、簡単な一言さえ出てこないことがありました。

たとえば、相手の説明が少し分かりにくいとき。

頭の中では、「もう少し詳しく教えてください」と言いたい。

でも、英語としてどう言えば失礼にならず、仕事らしい表現になるのかを考えているうちに、時間が過ぎてしまいます。

確認したいことがあるときも同じです。

直訳すれば英文は作れる。でも、実際に職場でその表現を使ってよいのか自信がない。

何度も文章を書き直したり、送信ボタンを押す前に必要以上に確認したりしていました。

意味は分かる。でも、自分から使うとなると急に難しくなる。私にとって仕事の英語はそんな存在でした。

TOEICと仕事の英語は、似ているようで別の競技だった

TOEICの勉強は無駄だったのかというと、まったくそんなことはありません。

単語や文法の基礎があったから、英語の社内連絡を読んだり、相手の説明を理解したりする助けになりました。

ただ、TOEICで主に鍛えていたのは、聞いた英語や読んだ英語を理解して、正しい答えを選ぶ力です。

一方、仕事では正解の選択肢が並んでいません。

  • 分からないことをその場で質問する
  • 自分が確認した内容を相手へ共有する
  • 対応できない理由を説明する
  • 相手に追加対応をお願いする
  • 問題が解決したかを確認する

つまり、仕事で求められたのは「知っている英語」よりも、必要なときに取り出せる英語でした。

TOEICは英語の基礎体力。仕事の英語は、その体力を使って実際にボールを投げたり走ったりする競技のようなものだと感じています。

点数があっても話せないと落ち込む必要はありません。単に、これまで受けてきた練習と、実際に必要になった動きが違っただけなのだと思います。

私が変えたのは「英語を広く勉強すること」だった

仕事で英語に困り始めた頃、最初はもっと単語を増やさなければいけないと思いました。

難しいビジネス英語を学んだ方がよいのかもしれない。TOEICの点数をさらに上げれば、自信を持って話せるようになるかもしれない。

でも、実際のやり取りを振り返ると、私が困っていたのは難しい専門用語ではありませんでした

何度も必要になる、基本的な一言がすぐに出てこないことだったのです。

そこで、英語を広く勉強するのをいったんやめました。

代わりに、仕事で実際に使った表現や、言いたかったのに言えなかった文章を覚えるようにしました

英語力全体を一気に上げようとするのではなく、明日の仕事で使う一文を増やす。それが私には一番現実的でした。

仕事で何度も使う「実践フレーズ」を覚えた

仕事で使う英語には、意外と同じような場面が繰り返し出てきます。

業界や職種によって内容は違っても、質問、確認、共有、依頼という基本的なやり取りは共通しています。

分からないことを確認する

Could you clarify this point?

この点について、もう少し詳しく説明してもらえますか?

Could you provide more details?

もう少し詳しい情報をいただけますか?

Just to confirm, do you mean that …?

確認ですが、〜という意味でしょうか?

進捗や状況を共有する

Here is a quick update on this case.

この件について簡単に進捗を共有します。

We are still checking the details.

現在も詳細を確認しています。

I’ll let you know once I have an update.

進展があり次第お知らせします。

相手に対応をお願いする

Could you please check this on your side?

そちらでも確認していただけますか?

Could you advise on the next steps?

次の対応について教えていただけますか?

Please let me know if you need any additional information.

追加情報が必要でしたらお知らせください。

こうしたフレーズは、それほど難しい英語ではありません。

おそらく、文章を見れば意味が分かる人も多いと思います。

でも、仕事で重要なのは「見れば分かる」ことではなく、必要な場面で迷わず使えることです。

新しい単語を100個覚えるより、毎週使う10文を反射的に言える方が、私の仕事には役立ちました。

言えなかった英語を、そのまま自分の教材にした

一般的な英語教材には、たくさんの便利な表現が載っています。

ただ、そのすべてが今の自分に必要とは限りません。

一方、仕事中に言えなかった一文は、近いうちにまた必要になる可能性があります。

そのため私は、「今日言えなかったこと」をメモするようにしました。

そのためにその日にチャットで使った英語や生成AIで調べた英語をメモに書き残すようにして、復習をして、翌日以降に使える状況を目指しました。

仕事英語メモに残す内容
  • 本当は何と言いたかったのか
  • その場ではどのように伝えたのか
  • より自然で簡単な英語表現
  • 次に使いそうな場面

たとえば、他部署へ確認をお願いしたかったのに表現が出てこなかったなら、その日のうちに一文だけ調べます。

そして翌日、実際に使える状態にしておきます。

この方法の良いところは、自分の仕事内容に合った表現だけが蓄積されていくことです。

市販の教材より地味ですが、少なくとも私には、この自作メモの方が役立ちました。

きれいな英文より、相手が次に動ける英文を意識した

英語で仕事を始めた頃は、間違いのない、きれいな文章を書こうとしていました。

少しでも不自然な表現があると恥ずかしい。失礼な印象を与えたくない。

そう思うほど、一つのメッセージを書くのに時間がかかりました。

でも仕事のやり取りで本当に必要なのは、英語の美しさだけではありません。

相手が読んだあとに、状況を理解し、次に何をすればよいか分かることの方が重要です。

伝える内容確認するポイント
現在の状況何が起きているのか
確認済みの内容すでに何を調べたのか
相手への依頼何をしてほしいのか
期限や緊急度いつまでに必要なのか

これを意識するようになってから、難しい表現を探す時間が減りました。

簡単な単語でも、必要な情報が順番に書かれていれば仕事は進みます。

仕事の英語は、英語力を見せるための文章ではなく、相手を動かすための文章。私はそう考えるようになりました。

駐在妻に英語学習をおすすめしたい本当の理由

駐在妻に英語をおすすめする理由として、買い物や病院で困らなくなることがよく挙げられます。

もちろん、それも大きなメリットです。

でも私が英語を学び続けてよかったと感じたのは、生活のためだけではありません。

英語が仕事につながったことで、海外での自分の世界が少し広がりました。

夫の海外赴任についてきた「駐在妻」という立場だけではなく、自分の仕事を持ち、自分の名前で外国人の同僚とやり取りする時間ができました

英語を使うたびに自信がついた、というほどきれいな話ではありません。

今でも伝わらないことはあります。聞き返すこともあります。メッセージを送った後に、もっと簡単に書けばよかったと思うこともあります。

それでも、英語があることで応募できる仕事が増え、関われる人が増えたのは確かです。

英語は海外生活を便利にする道具でもあるけれど、自分の仕事やキャリアを取り戻すための道具にもなりました。

英語初心者は、仕事を始めてからでは遅い?

英語に自信がない人の中には、「もっと話せるようになってから仕事を探そう」と考える人もいると思います。

もちろん、最低限の準備は必要です。

ただ、私は仕事を始めたからこそ、自分に必要な英語が分かりました。

働く前に想像していたビジネス英語と、実際に必要だった英語は少し違いました。

難しいプレゼンテーションや長文の説明より、短い確認や報告の方を何度も使います。

英語を完璧にしてから仕事を始めるのではなく、働きながら必要な表現を覚える方法もあります。

英語を使う仕事へ応募する場合は、求人が求める語学レベルや業務内容を確認し、できないことを無理にできるとは言わないことも大切です。

今の私なら、英語をこの順番で勉強する

これから海外で生活する人や、英語を使う仕事に挑戦したい人に勉強法を聞かれたら、私は次の順番をすすめます。

  1. 中学英語の基本だけを確認する
  2. 自分が使う場面のフレーズを覚える
  3. 英文を見ずに言えるまで声に出す
  4. オンライン英会話や実際の仕事で使う
  5. 言えなかった表現をメモして覚える

英語を広く勉強してから実践するのではなく、使う、困る、調べる、もう一度使う。

この繰り返しの方が、少なくとも私には合っていました。

TOEICの点数を上げる勉強も無駄ではない

ここまで書くと、TOEICは意味がないと言っているように見えるかもしれません。

私はそうは思いません。

TOEICの勉強で身につけた単語や文法、リスニングの基礎は、仕事で英語を使ううえでも助けになりました。

また、転職活動では、英語力を客観的に示す材料としてスコアを求められることもあります。

ただ、点数が上がれば自動的に仕事で話せるようになるわけではありません。

TOEIC対策と実践英語は、どちらか一方を選ぶものではなく、目的に合わせて組み合わせるものだと思います。

目的優先したい学習
英語の基礎を作りたい単語・文法・リスニング
転職で英語力を示したいTOEICなどの試験対策
海外生活で困りたくない生活場面の実践フレーズ
英語を使って働きたい質問・報告・確認・依頼の表現

ただ今TOEIC750点なので800点は超えたい考えています。

英語の勉強に終わりはない。でも、始める仕事は待たなくていい

英語を勉強していると、「もっと話せるようになってから」という気持ちが何度も出てきます。

もっと単語を覚えてから。もっと発音がよくなってから。もっと自信がついてから。

でも、英語に完全な完成日はないのだと思います。

TOEIC750点あっても、私は仕事で困りました。

一方で、仕事で困ったからこそ、何を覚えればよいのかが分かりました。

仕事の中で使った英語は、テキストの中で覚えた英語より、ずっと強く記憶に残っています。

英語ができるようになってから働くのではなく、働くことで必要な英語が身につくこともある。これが、私が海外で働いて得た一番大きな気付きです。

まとめ|私に必要だったのは、さらに高い点数ではなく「明日使える一文」だった

私はTOEIC750点ほどあります。

それでも、英語で仕事を始めたときは、簡単な質問や確認の一言が出てこなくて困りました。

そこで、英語全体を漠然と勉強するのではなく、仕事で使う実践フレーズを覚えるようにしました。

  • 分からないことを質問する
  • 認識が合っているか確認する
  • 現在の状況を共有する
  • 相手へ対応をお願いする
  • 進展があれば知らせる

こうした何度も使う表現を自分の言葉にすることで、少しずつ仕事のやり取りが楽になりました。

駐在妻に英語学習をおすすめしたいのは、英語ができる人になってほしいからではありません。

生活だけでなく、仕事や人間関係まで、自分で選べる範囲が少し広がるからです。

点数を上げる勉強も大切です。

でも、今の自分に本当に必要なのは、さらに100点高いスコアではなく、明日の仕事で迷わず使える一文かもしれません。

英語は、準備が終わってから使うものではなく、使いながら自分に必要な形へ変えていくものなのだと思います。

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