「海外に来たけれど、英語が本当にできない」
「せっかく時間があるし英語を勉強したい。でも何から始めればいいの?」
駐在生活が始まって、こんなふうに感じている人は意外と多いと思います。
英語の勉強法を検索すると、
- まず単語を覚える
- 中学英文法をやり直す
- シャドーイングをする
- オンライン英会話を始める
- TOEICを受ける
と、いろいろな方法が出てきます。
でも初心者のときって、方法が多すぎると逆に困るんですよね。
結局、私は今日何をやればいいの?
となります。
そこでこの記事では、英語がほとんど話せない駐在妻が、海外生活の中で少しずつ「使える英語」を身につける順番を6か月のロードマップにして紹介します。
目標は、いきなり「英語ペラペラ」ではありません。
まずは海外生活で自分のことを自分で伝えられるようになること。
私はここからでいいと思っています。
- 中学英語からかなり忘れている
- 英語で話しかけられると固まる
- 仕事をしていないので勉強時間は比較的取りやすい
- オンライン英会話に興味はあるけれど怖い
- 何を勉強すればいいか分からない
- 駐在中に何か一つ身につけたい
英語が全くできない駐在妻が最初にやらなくていいこと
最初に、「やらなくていいこと」から書きます。
英語初心者のときに一番もったいないのが、勉強を始める前に教材探しだけで疲れてしまうことです。
私なら最初から次のことはしません。
- 参考書を何冊も買う
- いきなりTOEIC900点を目標にする
- 難しい文法用語を全部理解しようとする
- 毎日2〜3時間の完璧な学習計画を作る
- 英語が話せるようになってから英会話を始めようとする
初心者の最初の目標はもっと小さくて大丈夫です。
自己紹介ができる。
レストランで質問できる。
コンドミニアムのスタッフに困っていることを伝えられる。
まずはこのくらい。
海外に住んでいる駐在妻なら、こういう英語の方がすぐに生活で使えます。
英語ができない駐在妻向け|6か月の勉強ロードマップ
- 簡単な自己紹介ができる
- 買い物・レストランで質問できる
- 困ったときに状況を説明できる
- オンライン英会話で25分過ごせる
- 簡単な日常英語なら聞き取れる場面が増える
- 自分に合った英語学習法が分かっている
STEP1|1か月目:中学英語を「全部」ではなく必要なところだけ思い出す
英語が全くできないと感じている人でも、中学校で英語を勉強した経験があるなら、完全なゼロではありません。
忘れているだけのことも多いです。
最初の1か月は、中学英文法をざっと復習します。
ただし、最初から細かい文法まで完璧にする必要はありません。
- be動詞:I am / You are
- 一般動詞:I like / I want / I need
- 疑問文:Do you…? / Can I…? / Where is…?
- 過去形:I went / I bought / I tried
- 未来:I’m going to… / I will…
- 現在完了は余裕が出てから
駐在生活でまず使うのは、難しい構文より、
I want this.
I need help.
Can I change the reservation?
Where can I buy this?
のような短い文章です。
「文法を理解する」より「この形なら自分でも言える」を増やすイメージでOKです。
STEP2|1〜2か月目:駐在生活で本当に使う単語を覚える
単語も、最初から難しい英単語帳を全部覚える必要はありません。
まずは自分の生活で使う単語から覚えます。
例えば、駐在妻ならこんな単語です。
| 場面 | 覚えたい単語 |
|---|---|
| スーパー | cash / card / receipt / change / bag |
| レストラン | order / menu / bill / spicy / allergy |
| 病院 | pain / fever / cough / medicine / appointment |
| コンドミニアム | water / electricity / repair / broken / maintenance |
| 旅行 | reservation / check-in / luggage / delayed / cancel |
1日10個覚えるよりも、私は「今日使えそうな5個」を覚えて、その日のうちに使うくらいでもいいと思います。
たとえば「repair」を覚えたら、
Could you repair this?
までセットで覚えます。
単語だけでなく、短いフレーズごと覚える方が、実際の生活では使いやすいです。
STEP3|2か月目:毎日10分だけ英語を聞く
文法と単語を少し始めたら、リスニングも入れます。
ここでも、最初からネイティブ向けニュースを理解しようとしなくて大丈夫です。
初心者向け英語、YouTube、英語学習アプリなど、自分が半分くらい理解できるものから始めます。
ポイントは聞き流すだけにしないことです。
おすすめは、短い英語を聞いて、そのまま真似する方法。
Can I get a coffee?
と聞こえたら、自分でも声に出します。
1日10分でも、
聞く → 真似する → もう一度聞く
を繰り返す方が、ただ英語を流しているより学習になります。
STEP4|2〜3か月目:英語を「口から出す」練習を始める
ここから少しずつ話す練習を始めます。
いきなり外国人の友達を作る必要はありません。
最初は一人でもできます。
例えば朝起きたら、
I’m tired today.
I’m going to the supermarket.
I want to buy some fruit.
のように、今考えていることを英語にします。
英語が出てこなかったら、それが勉強ポイントです。
例えば、
「洗濯物を干すって何て言うんだろう?」
と思ったら調べる。
こうして自分の生活で本当に使う英語が増えていきます。
STEP5|3か月目:オンライン英会話を週2〜3回始める
少し単語や文法を思い出したら、オンライン英会話を始めます。
「もう少し英語が話せるようになってから」と思う人も多いですが、私は逆だと思っています。
話せないからこそ、話す練習を始める。
最初のオンライン英会話では、25分ほとんど話せなくても大丈夫です。
まずは、
My name is ○○.
I’m from Japan.
I live in ○○ now.
My husband works here.
くらいから始めれば十分です。
- 自己紹介を毎回する
- 昨日したことを1つ話す
- 言えなかった英語をメモする
- レッスン後に正しい表現を確認する
- 次のレッスンで同じ表現をもう一度使う
私はオンライン英会話を、先生に英語を教えてもらうだけではなく、「自分が何を言えないか発見する場所」として使うのがいいと思っています。
STEP6|3〜4か月目:英語日記を週1回だけ書く
話す練習と一緒におすすめなのが、短い英語日記です。
毎日やる必要はありません。
週1回、3〜5文くらいで十分です。
Today I went to a cafe with my friend.
We talked for two hours.
I ordered pasta and coffee.
The cafe was very nice.
I want to go there again.
このくらいでOKです。
英語日記をやると、自分が普段よく使う表現が分かります。
そしてその文章をオンライン英会話でも話してみる。
書く → 話すをセットにすると、かなり実践的です。
STEP7|4か月目:海外生活で1日1回、自分から英語を使う
海外にいる駐在妻なら、ここが最大のメリットです。
勉強した英語を、すぐ実践できます。
例えば、
- カフェでおすすめを聞く
- スーパーで商品の場所を聞く
- コンドミニアムのスタッフに質問する
- Grabのドライバーと一言話す
- レストランで自分から注文する
これだけでも十分です。
英語を勉強する目的を、
「英語ペラペラになる」
ではなく、
「今日は一回、自分から英語で話しかける」
にすると、達成しやすくなります。
STEP8|5か月目:苦手分野を一つ決める
ここまで続けると、自分の苦手が少し見えてきます。
例えば、
- 単語が少なくて話せない
- 相手の英語が聞き取れない
- 文法が分からなくなる
- 発音が通じない
- 会話になると緊張する
全部一気に直そうとしません。
次の1か月は「リスニング」など、一つに集中します。
初心者のときは、自分の弱点が分かるようになること自体が大きな進歩です。
STEP9|6か月目:最初の自分と比べる
6か月続けたら、一度振り返ります。
点数だけではなく、生活の中でできるようになったことを見てください。
- 英語で自己紹介できる?
- レストランで質問できる?
- 簡単な電話や問い合わせに挑戦できる?
- オンライン英会話で以前より話せる?
- 聞き取れる英語が増えた?
- 英語を話す怖さが少し減った?
全部できなくても大丈夫です。
最初の自分と比較して、一つでもできることが増えていれば進んでいます。
英語初心者の駐在妻がまずやる4つの勉強
ロードマップを全部見ると大変そうに感じるかもしれません。
でも、実際にやることはシンプルです。
- 文法:中学英語を1日15〜20分
- 単語:生活で使う単語を1日5〜10個
- リスニング:毎日10分聞いて真似する
- 英会話:週2〜3回オンラインで実際に話す
これを3か月続けます。
いろいろな教材を少しずつやるより、私はこの4つを繰り返す方が分かりやすいと思います。
仕事をしていない駐在妻こそ英語学習の時間を作りやすい
これは、仕事をしていないことを責める意味ではありません。
むしろ逆です。
日本に帰ってフルタイムで働き始めたら、毎日英語を勉強する時間を取るのは今より難しくなるかもしれません。
駐在期間中に比較的自由な時間があるなら、今は語学にまとまった時間を使える貴重な時期とも考えられます。
毎日何時間もやらなくていいと思います。
1日30分〜1時間。
それを半年続ける。
その方が、「いつか英語をやろう」と思い続けるよりずっと前に進みます。
オンライン英会話は「英語ができる人」が始めるものではない
英語初心者ほど、オンライン英会話を怖いと感じると思います。
私も、何も話せない状態で25分も外国人と話すなんて無理だと思っていました。
でもオンライン英会話は、話せるようになってから利用する場所ではなく、話せるようになるために利用する場所です。
初心者なら、最初はフリートークを選ばなくてOK。
教材に沿って進めてもらえるサービスや、日本人向けのサポートがあるオンライン英会話の方が始めやすいです。
・初心者向け教材がある
・先生がゆっくり話してくれる
・教材に沿ったレッスンができる
・予約が取りやすい
・無料体験がある
・毎月無理なく払える料金である
私は最初から一社に決めるより、無料体験を2〜3社受けて、自分が一番緊張しなかったところを選ぶのがおすすめです。
英語初心者の駐在妻によくある質問
英語が本当に苦手でもオンライン英会話はできますか?
できます。
ただし最初からフリートークではなく、初心者用教材があるサービスを選ぶ方が楽です。
自己紹介だけ事前に5文ほど準備しておくと、最初のレッスンの緊張も減ります。
単語と文法、どちらを先に勉強すればいい?
私は同時でいいと思っています。
文法だけ知っていても単語がなければ話せませんし、単語だけ覚えても文章にできません。
文法15分+単語10分くらいから始めれば十分です。
TOEICはいつから始めればいい?
英語を勉強する目的が「海外生活で会話したい」なら、最初からTOEICだけに集中する必要はありません。
ただ、本帰国後の転職や自分の英語力を数字で残したいなら、ある程度基礎が戻った段階でTOEICを受けてみるのはおすすめです。
最初の点数を知っておくと、その後の成長も分かりやすくなります。
1日どのくらい勉強すればいい?
最初は30分程度でも十分です。
大切なのは、最初の1週間だけ2時間勉強して、その後何もしなくなることではありません。
30分を半年続ける方がいいと私は思っています。
まとめ|英語が全くできなくても、駐在中なら始めるチャンスはたくさんある
英語ができないと、何から勉強すればいいのか分からなくなります。
でも最初から難しいことをする必要はありません。
中学英語を思い出す
↓
生活で使う単語を覚える
↓
短い英語を毎日聞く
↓
独り言で口から出す
↓
オンライン英会話を始める
↓
実際の海外生活で使う
↓
自分の苦手を見つける
この繰り返しで十分です。
駐在妻には、日本に住んでいる英語学習者にはない大きなメリットがあります。
勉強した英語を、外へ出ればすぐに使えること。
今日覚えたフレーズを、明日カフェで使ってみる。
オンライン英会話で練習した表現を、旅行先で言ってみる。
そうやって「勉強」と「海外生活」をつなげていくと、英語学習も少し面白くなってきます。
もし今、「英語が全くできないから何から始めたらいいか分からない」と思っているなら、今日は中学英語の復習を10分だけ始めてみてください。
そこからで十分です。

