海外で働いていると、いつか一度は「有名企業に転職した方がいいのでは?」と迷うことがあると思います。
私もその一人でした。
現在、私はアジアで現地採用として働いています。
そんな中、アクセンチュア(アジア支社)から内定をいただきました。
ポジションは日本語テックサポート(Level 1)です。
アクセンチュアといえば世界的にも知名度の高い企業です。
「履歴書にアクセンチュアと書けるのは大きいかも」「日本に帰ったときも評価されるのでは」と、正直かなり悩みました。
それでも最終的に私は、アクセンチュアへ転職せず、現在の会社に残ることを選びました。
この記事では、「アクセンチュアだから辞退した」という話ではなく、現地採用として今後の海外キャリアを考えたとき、何を基準に転職先を選んだのかをまとめます。
この記事で分かること
- アクセンチュアから内定をもらって感じたこと
- 有名企業へ転職するメリットと迷ったポイント
- 海外転職で「会社名」より「職種」を重視した理由
- 私がアクセンチュアではなく現在の会社を選んだ理由
- 海外キャリアで転職先を選ぶときの考え方
アクセンチュアから内定をもらった当時の状況
まず、当時の私の状況を簡単に整理します。
現在の会社
- アジア現地採用
- 日系中小企業
- カスタマーサポートと企画業務
- 英語を使う機会は少なめ
アクセンチュア
- 日本語テックサポート(Level 1)
- 10時間勤務
- 世界的に知名度のある企業
- 日本でも企業名を説明しやすい
さらに私の場合、数年以内に再び海外へ移動する可能性がありました。
つまり、「次の会社で長期間働き続ける」ことだけではなく、数年後にまた転職する可能性まで含めて考える必要があったということです。
最初は「アクセンチュアなら転職した方がいい」と思った
内定をいただいたとき、最初はかなり心が動きました。
理由は単純で、アクセンチュアという会社名に魅力を感じたからです。
- 世界的な企業で働いた経験になる
- 履歴書に企業名を書ける
- 日本でも知名度が高い
- 家族や友人にも仕事内容を説明しやすい
- 今後の転職でも評価されそう
特に海外で現地採用として働いていると、
せっかく転職できるなら、有名企業へ行った方がキャリアになるのでは?
という気持ちは出てきます。
私も最初は、「アクセンチュアなら間違いないのでは」と思っていました。
アクセンチュアから日本法人へ異動できる?
私が気になったのが、将来的にアクセンチュアから日本法人へ移れる可能性です。
グローバル企業で働くなら、海外拠点から別の国へ異動できる可能性があるのでは、と考えました。
結論としては、可能性はあるものの、誰でも自然に日本法人へ異動できるというほど単純ではないと考えました。
社内異動を実現するには、たとえば次のような条件が関わってきます。
- 日本側に該当するポジションがある
- 自分のスキルや経験が募集要件と一致する
- 受け入れ側から必要と判断される
- 社内制度や就労条件を満たす
つまり、「アクセンチュアに入れば、将来自動的に日本へ移りやすくなる」わけではないということです。
補足
社内異動制度や募集状況、雇用条件は時期や部署によって変わります。実際に検討する場合は、採用担当者や社内制度の最新情報を確認する必要があります。
海外転職では「会社名」より「職種」を見た方がいいと感じた
そこで私が考えるようになったのが、
次に転職するとき、自分は何を経験した人として説明できるのか?
ということでした。
もちろん、有名企業のブランド力がまったく意味を持たないわけではありません。
企業名を見ただけで規模感や働く環境をイメージしてもらいやすいというメリットはあります。
ただ、転職を繰り返してキャリアを作っていく場合、最終的には「そこで何をしたのか」を説明する必要があります。
転職時に説明すること
- どんな業務を担当したか
- どんな役割を持っていたか
- どのくらい裁量があったか
- 何を改善したか
- どんな成果を出したか
- 次の仕事でも使えるスキルは何か
特に私のように、今後も海外を移動する可能性がある場合、一社の会社名より、国が変わっても説明できる職種・スキルを持つ方が重要なのではと考えるようになりました。
日本語テックサポートLevel 1と現在の仕事を比べて考えた
そこで、アクセンチュアという会社名ではなく、実際に内定をいただいたポジションで比較しました。
私が内定をいただいたのは、日本語テックサポートのLevel 1でした。
一方、現在の仕事ではカスタマーサポートだけではなく、
- SNS企画
- 動画ディレクション
- コンテンツ運営
- 企画業務
- 業務改善
といった仕事にも関われています。
この2つを比較したとき、私は今後伸ばしたい方向と現在の仕事の方が近いと感じました。
私がアクセンチュアの内定を辞退して残留を選んだ3つの理由
1.次の転職でも使える経験を増やしたかった
一番大きかったのは、数年後の転職で説明できる経験を増やしたいと考えたことです。
今の会社では、カスタマーサポートだけではなく企画やディレクションにも関われます。
もし今後別の国へ移ることになっても、
カスタマーサポートをしていました。
だけではなく、
顧客対応をしながら、SNS企画、コンテンツ運営、動画ディレクション、業務改善にも携わりました。
と説明できる方が、次に選べる仕事の幅が広がると考えました。
2.数年以内にまた海外移動する可能性があった
私の場合、今後も一つの国に長く住み続けるとは限りません。
数年後には再び海外へ移動する可能性があります。
そのため、会社の中で長期間昇進することだけではなく、次の国でも使える経験を持てるかを重視しました。
海外移動が多い場合は、「この会社で10年働く」という前提より、
2〜3年後に転職するとして、そのとき何を武器にできるか?
で考える方が、自分には合っていました。
3.勤務時間もキャリア条件の一つだと思った
もう一つは勤務時間です。
アクセンチュアで提示されたポジションは10時間勤務でした。
一方、現在の仕事は朝11時始業です。
転職を考えると、年収や企業ブランドに目が行きがちですが、自分が無理なく働き続けられるかもかなり重要だと思います。
どれだけ有名な企業でも、自分に合わない働き方で短期間で辞めてしまえば、キャリアとして必ずしもプラスになるとは限りません。
私は、仕事内容だけでなく、生活リズムや勤務時間も含めて判断しました。
アクセンチュアに転職する方が合っている人もいる
ここまで読むと、「アクセンチュアに行かない方がいい」という記事に見えるかもしれません。
でも、私はそうは思っていません。
今回の判断は、あくまで私の今後のキャリアと、内定をいただいたポジションを比べた結果です。
たとえば、次のような人ならアクセンチュアのような大手グローバル企業へ転職するメリットは大きいと思います。
- 大手グローバル企業で働いた経験を積みたい
- IT・テクニカルサポート分野へ進みたい
- 社内で別ポジションへキャリアアップしたい
- 大規模組織での業務経験を積みたい
- 今後も長く同じ国で働く予定がある
つまり重要なのは、「アクセンチュアかどうか」ではなく、そのポジションが自分の次のキャリアにつながるかです。
海外転職で会社を選ぶときに見るようになった5つのポイント
今回の経験から、私は海外で転職先を選ぶとき、会社名だけではなく次の5つを見るようになりました。
- 職種:次にどんな仕事へつながるか
- 仕事内容:実際にどんな経験が積めるか
- 裁量:自分で考えて動ける範囲はあるか
- 働き方:無理なく続けられる勤務条件か
- 可搬性:別の国や会社でも使えるスキルになるか
特に海外で働いていると、国やビザ、家族の事情によってキャリアが動くことがあります。
だからこそ、「この会社に入ること」より、「この会社で何を身につけられるか」を考えることが大切だと感じました。
有名企業の内定を断って後悔していない?
もちろん、アクセンチュアという名前に未練がまったくなかったわけではありません。
「行っていたらどうなっていたんだろう」と考えることはあります。
ただ、私は今回、企業名ではなく自分が数年後にどんな仕事をしていたいかを基準に決めました。
その意味では、今のところこの判断を後悔していません。
むしろ、内定をもらったことで初めて、
私は会社名が欲しいのか。それとも、次につながる経験が欲しいのか。
を真剣に考えることができました。
まとめ|海外キャリアでは「どこで働くか」より「何を積むか」を考えたい
アジアで働いている私にとって、アクセンチュアから内定をいただいたことは大きな出来事でした。
世界的に有名な企業ですし、「転職した方がいいのでは」と何度も考えました。
それでも最終的に私は現在の会社に残りました。
理由は、今の私にとって重要なのが企業ブランドだけではなく、数年後に別の会社や別の国へ持っていける経験を増やすことだったからです。
今回、私が転職先を考えるうえで一番大切だと思ったこと
会社名ではなく、
「そこで何を経験できるか」を見る。
そして、
「数年後の自分が何をできる人になっていたいか」
から逆算して会社を選ぶ。
「有名企業だから正解」でも、「小さな会社だから不正解」でもありません。
自分がこれから積み上げたい職種・役割と、その会社で得られる経験が一致しているか。
海外でキャリアを作っていくなら、私はこれを一つの基準にしていきたいと思っています。

コメント