500ページの夢の束

[映画レビュー]500ページの夢の束

アマゾンプライムビデオで500ページの夢の束を観た。

あらすじ

『スター・トレック』について並外れた知識を持つ自閉症のウェンディ(ダコタ・ファニング)は、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くことが趣味だった。ある日、『スター・トレック』脚本コンテストの開催を知り脚本を書き上げるが、郵送だと締め切りを過ぎてしまうことに気付く。彼女は500ページの脚本を届けるため、愛犬と一緒にハリウッドを目指す旅に出る。シネマトゥデイ (外部リンク)

レビュー(ネタバレあり)

見終わってから、主人公がダコタファニングだと遅かれ気づく。2017年の映画で3年前と言っても今の美しい大人の女性という雰囲気とは違い、彼女がこの数年で女優として大きく変化しているとわかる。

チワワ犬のピートがものすごくかわいい。小さくてちょこちょことついてくる姿はものすごく癒されるし、感情をうまくコントロールできない彼女の相棒として映画のなかでハプニングを起こしたり、助けたりとキーパーソンとなっている。LAに向かう途中に財布のお金を盗まれてしまうシーンは心がいたんだ。ピートは懸命に吠えるんだど噛むことも守ることもできないのだけど、落ち込むウェンディに寄り添う姿がまた可愛かった。

彼女はスタートレックの大ファンで、特に主人公のスポックに思い入れがあるのだけれども私自身がスタートレックをあまり観たことがなく、スポックについて、「スポックは人間と異星人とのハーフで”感情”に手をやいている」と、劇中で触れられていたことで熱狂的なファンが多く、またウェンディがキャラクターに感情移入している理由がわかった。自閉症を持つ彼女はとても独創的でウィットに飛んだ女の子なんだけど、たまに感情をコントロールできずに姉の前や人前で癇癪を起こしてしまい、うまく適応できずに感情や環境に引き裂かれそうになりながらも、その制御方法を探す。

それが彼女にとっては、脚本を書くことや編み物をすることであり、自分で自分の感情をコントロールする術を身につけている。どうかしなくたって、彼女の「自分をコントロールすること」って、「自分の機嫌をとること」に匹敵している。持病があろうと、障害があろうと、関係なく人が自立していきていくには大切なことだし、誰にとってもとても難しいことを彼女はやってのけている。人を傷つけないようにする優しい気持ちも持っている。

個人的にどのシーンも登場人物も好きだったけれども、クリンゴン語を話す警察がウェンディと会話を交わし距離をつめるシーンが好きだった。

クリンゴン語では tlhIngan Hol(ラテン文字表記))は、SFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する架空の宇宙人、クリンゴン人が使用する架空の言語である。(Wikipediaより)

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