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今週末の小ネタ:エジプト人作家がノーベル文学賞、VANITY FAIRビリーアイリッシュインタビュー、黒人の精子が一瞬で完売する理由

ひとつの記事にまとめるほどでもないけれど、なんとなく気になったテーマをまとめています。

本のおせち

https://twitter.com/NAKAMAshinbun/status/1602234399965466624

TSUTAYA高知県中万々(なかまま)店の本のおせち。おすすめの本を5〜6冊とその他本に関わりのあるアイテムを寄合わせした商品。こちらの店長さんの山中さんの氏名が私の名前と似ているので気になっている本屋さん。図書館でも詰め合わせセットを見かけたので、こういう売り出し方は面白いなと思いました。

エジプト人作家がノーベル文学賞

エジプト人作家、Noor Nagaのデビュー作『If an Egyptian Cannot Speak English』がノーベル文学賞を受賞したニュース。

作品のあらすじは引用サイトによると以下の通り。

If an Egyptian Cannot Speak English takes place in the aftermath of the Arab Spring, when an Egyptian-American daughter of immigrants, nostalgic for the country she’s never lived in, falls in love with a man she meets in Cairo. He was a photographer of the revolution, but is now addicted to cocaine and living in a shack. When their relationship takes a violent turn, the fallout exposes the gaps in American identity politics and reexamines the faces of empire.

Egyptian Author Noor Naga Wins the 2022 Center For Fiction First Novel Prize

拙訳:『エジプト人が英語を話せないなら』は、アラブの春の影響で暮らしたことのない国に思いをはせる移民であるエジプト系アメリカ人の娘が、カイロで出会った男性と恋に落ちるストーリー。彼は革命運動の写真家だったけれど、現在はコカイン中毒であり荒んだ小屋のような場所に住んでいる。彼らの関係が次第に暴力的な関係性に転じ、アメリカのアイデンティティ政治の格差を明らかにし、帝政の側面を再び考えさせられることになる。

今後、日本で出版されることになるのだろうと思うのでその時は読んでみたい。

VANITY FAIRビリーアイリッシュインタビュー

2017年から毎年定期的に行われているビリーアイリッシュのインタビューも今年で6年目。思い返せば私は毎年欠かさずこのインタビューで彼女を見ていて、もう6年もの歳月が経っていることに驚く。

今年の彼女は、黒髪で引き締まっていてヘルシーで美しくて、以前よりもまして引き込まれた。一時期、金髪で胸を強調したような服装のときにはどうしたのだろうと思っていたけれど、2021年の自分はビリーアイリッシュであることに負けそうになっていたように語っていて、きつい時期だったんだろうなと感じた。

こうやって自己対峙できるのが素直に羨ましい。過去の自分と語るなんて一般人がやればただの黒歴史で恥ずかしさしかないんだろうけれど、その時に同じ質問を受けられるのがいい。5年間日記とかがきっと過去の自分に出会う方法なんだろうけれど全然続いたことがないわけで。

ビリーアイリッシュに関するブログ記事:女性の性的被害への警鐘。Billie Eilish – NOT MY RESPONSIBILITYを観て感じたこと

アジア初 日本の哲学者 柄谷行人氏、2022年バーグルエン哲学・文化賞を受賞

当初、文学や美学の研究で名を馳せた柄谷氏は、その後、政治経済学や哲学史の分野で驚くべき独創的な仕事をしましたが、そこでは文学、哲学、政治、経済学における諸問題が、異端的な探究のなかで結びつけられており、その探究にあっては、言語と数が、貨幣と美学とに結びつけられ、帝国主義と資本主義と哲学の体系は同時的に発展するのです。2003年に英語版が出版された『トランスクリティーク カントとマルクス』(Transcritique: On Kant and Marx)は、新たな視点から語り直されたイマヌエル・カントとカール・マルクスのトランスクリティカルな読解により、広く知られるようになりました。また2017年に英語版が出版された『哲学の起源』(Isonomia and the Origins of Philosophy)は、イオニアの思想および異なる社会形態の意味を強調し、哲学ならびに民主主義の唯一の起源としてのアテネを脱中心化して、影響力を持ちました。

アジア初 日本の哲学者 柄谷行人氏、2022年バーグルエン哲学・文化賞を受賞
現代哲学と政治思想に大きく貢献した先駆的な思想家

『世界史の構造』のなかで、彼はマルクス主義の理論に取り組むとともに、正統的マルクス主義と決別し、歴史的に実践されてきた交換様式、そして可能なる交換様式を再考することで、搾取や略奪ではなく、互酬性が世界的に組織される可能性を論じました。

アジア初 日本の哲学者 柄谷行人氏、2022年バーグルエン哲学・文化賞を受賞
現代哲学と政治思想に大きく貢献した先駆的な思想家
互酬性:互恵性ともいう。人類学において,贈答・交換が成立する原則の一つとみなされる概念。有形無形にかかわらず,それが受取られたならば,その返礼が期待されるというもの。

正直、いまだ私は柄谷行人氏の研究内容が理解できていないけれど今後取り組んで行きたいと思っているので記録として残しておく。

黒人の精子が一瞬で完売する理由

アメリカでは妊娠を望む黒人女性が急増しているが、黒人の精子ドナーが圧倒的に不足している。精子バンクに登録する黒人男性は少ない理由、そして精子提供者を必要とする黒人女性が強いられる苦渋の選択とリスクに、米紙「ワシントン・ポスト」が迫った。

黒人の精子が一瞬で完売する理由──なぜ黒人ドナーの争奪戦が起きているのか

コロナ禍で未婚率の高い黒人女性の精子ドナーによる妊娠希望者が増えたけれど、黒人男性の精子は「3世代前までさかのぼって病歴を提出する必要があること(質の高い医療を受けられない黒人男性には難しい場合がある)、重罪歴があるとドナーになれないこと、差別の歴史から黒人男性が医療従事者を信頼していないこと」などの理由からなかなかと登録まで至っておらず、妊娠を希望する黒人女性たちは他の人種を選ぶか、あるいは公的な規制のないアプリで精子購入するという選択しかないという記事だった。

直近の米国勢調査のデータによれば、35~45歳の黒人女性は他の人種グループの女性に比べて未婚率がはるかに高く、白人女性の16%に対し、黒人女性は44%にのぼる。

黒人女性は妊娠に関して、他のハードルも高い傾向がある。子供を身ごもる上でのリスクが高いのだ。子宮筋腫など生殖能力を損なう恐れのある疾患にかかる確率が高く、妊娠に関連した原因で死亡する確率は白人女性の3倍にものぼる。

今回の記事を読んで、黒人女性の未婚率の高さと妊娠のハードルの高さの両面を知った。子沢山というイメージは誤った認識であった。

1992年生まれ。趣味は読書と映画鑑賞と自転車・散歩など。それからいろいろな土地に住みついて文化や食べ物、言語を学ぶことが道楽。ブログはぼちぼち更新していきます。どうぞよろしくお願いいたします。