Youtubeで「イェール大学助教授・経済学者 成田悠輔さんインタビュー」を観て、一部非常に興味があったので備忘録としての書き起こしです。
詳しいその専門家的なコメントとかってまずその情報量が多くなりがちっていうのがあると思うんですよ。
その細かいところまで見えてしまっているので、自分もその研究者やってるのでわかるんですが、ちゃんと細かく論理を積み重ねていったり、エビデンスとか事実・データを積み重ねていくほど鋭いことって言いにくくなっていくと思うんですよ。
だんだんいろんな保留がつく。「なになにかもしれない」っていう感じになっていく。で、扱える問題もどんどんどんどん小さく、すごく個別的な問題になっていくって傾向があると思うんですよねで。
これはもちろん、専門家とか科学者の素敵な職業倫理としては正しいやり方だと思うんですよ。ただ同時にその職業倫理ゆえに多くの人に届きにくいっていう問題もあると思うんですよね。
その結果として、多くの人の意見に影響を与えられるようなインフルエンサー的な存在と本当に詳しい、現場で戦ってるジャーナリストとか専門家とかっての間でなんか大きな隔たりができてしまって、すごく良くて信頼できてちゃんとしたことを言っている情報量の多いけれど伝わらない人たちと、結構適当なんだけれども人の心に響くようなことを言える人たちの2つの世界に分かれちゃってるって感じかと思うんですよ。
これをどう結べるかっていうのが大きな問題なのかなと。
それはその日本でもアメリカでもそういう問題はあると思うんですよ。アメリカ社会でもすごい研究者の人たちっていうのが一般社会的に知られているかっていうと全然だと思うんですよね。何々学者って呼ばれてる人っていうのをテレビとかで見てると、「この人学者って言ってるけど何の学問をやってる人なんだろうな」っていう感じの人ばっかりになってしまってる。これを少し変えられたらいいかなっていうのは後付けの、活動してる理由という感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Fu5jXAeC5zw
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