日日是好日

日日是好日 書評
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アマゾンプライムで、日日是好日(ひびこれこうじつ)を観た。黒木華主演の映画で、茶道がテーマ。お茶の先生として樹木希林も出演していた。

続けていくこと、同じ場所に長く居続けられないことを悩んでいた自分にとってとてもいい映画となった。

『日日是好日』特報

あらすじ

大学生の典子(黒木華)は、突然母親から茶道を勧められる。戸惑いながらも従姉・美智子(多部未華子)と共に、タダモノではないとうわさの茶道教室の先生・武田のおばさん(樹木希林)の指導を受けることになる。(シネマトゥデイ

感想

一言でまとめるとすれば、単純であるけれど「これを観てお茶を習いたくなった」。お茶を習う黒木華演じるみちことそのいとこのふたりの弱冠20歳の女の子には、ただの型にはまった茶道の作法の「意味」というものが「理解」できなくて、「これって何のためにやってるんですか?」という問いが印象的だった。

茶道口で茶碗を置き、手をついて襖を開け、水指前に座り、茶碗を勝手付に仮置きし、水屋に下がる。 建水を持って入り、襖を閉め、炉縁外隅ねらいに座る。 柄杓を構えて蓋置を定座に出し、柄杓を引いて総礼。

これが全体的な茶道の概要である。ただお茶を淹れて飲むなんて行動は一瞬でできる。お茶を淹れる行為を名前もない無駄な行動であるという人も最近はいるけれども、無駄であることを頭で考えることの時点で風情がないことなのだろう。

「意味」や「理解」ばかりを最短距離で求めることはたまに求められても、それは一瞬で通りすぎていくことであり、ずっと一緒にいてわかったときにそっと背中を押してくれたり、肩に手を添えてくれるような、そういう考えてもわからないこと、時間をかけてわかってくることを私たちは作り上げていかなければいけないのだと感じた。

ただ、言い訳のように聞こえてしまうかもしれないけれど、仕事を続けられないことを責めることはないように思う。仕事を続けなかったのは、きっと自分を続けていくためだったと私は思うから

私というものを長く続けていければ、それで人間は幸せなのだと思う。作中でも、樹木希林が「わたし最近思うんですよ。こうして同じことができるってことが幸せなんだなあって、ねえ。」としみじみと語っていた。

作品全体をまとめるかのように、終盤で20歳からお茶のお稽古をはじめて25年経った45歳のみちこが語っていた箇所を引用する。

世の中には、すぐわかるものとすぐわからないものの二種類がある

すぐわかるものは一度通り過ぎればそれでいい、けれどすぐにわからないものは長い時間をかけて少しずつわかってくる

子どものころはまるでわからなかったフェリーリに道に今の私がとめどなく涙を流すことのように

原作もぜひ読んでみたいと思った。

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