チェスのコマ

「女系・女王」をどうしてイギリスは容認してきたか。 「男系・男子」に限る日本との歴史的な違い

The crownを観てから英国王室と君塚直隆氏のファンになったのですが、それと同時に気になり出したのがどうして日本は女性が天皇になってはいけないと決められているのかということ。

それに関する関西学院大学教授の君塚氏の記事からの引用。女性天皇と女系天皇が異なるという点は理解できていなかったので学びになりました。

女系天皇は、母のみが皇統に属する天皇を指します。天皇個人の性別についての「女性天皇」とは異なる概念です。つまり男系男子とは、父が皇統に属し、かつ天皇個人の性別が男性であるということです。先般もある通信社の世論調査によると、「女系・女性天皇に賛成7割」という結果が出ました。

この問題を考えるうえで、イギリス王室の例がよく引き合いに出されます。「イギリスにはエリザベス女王がおられるのに、なぜ、日本では女性天皇が認められないのか」「チャールズ皇太子が即位すれば女系王になる、なぜ、日本では女系天皇が認められないのか」などの声があります。

ここが非常に大事なところなのですが、逆に、他国に嫁いだイギリス王族女性の子にも、王位継承権があるということです。例えば、スペイン王に嫁いだイギリス王族出身の女性から生まれた子孫はすべて、女系子孫として、イギリス王位継承権があるということになります。つまり、その場合、スペイン王族がイギリス王位継承権を主張することができるわけです。このように、女系継承により、際限なく、王位継承者が広がるのです。

東洋経済
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