子宮内膜症はどんな病気?

病気 心と体
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子宮内膜症は、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離(はくり)を繰り返す病気です。

子宮の内側からはがれ落ちた子宮内膜組織は、月経血として腟から体の外に流れ出ていきますが、子宮以外の場所で増殖した子宮内膜組織は腹腔内にとどまり、炎症や痛み、癒着(ゆちゃく)の原因になります。

子宮内膜とは?

子宮内膜は、妊娠した時に子宮の内側で受精卵のベッドの役目を果たす組織です。子宮内膜は生理が終わった頃から排卵期まで増殖して厚みを増し、妊娠が成立しないと剥がれ落ちて経血として身体の外へ出て行きます。生理のたびに、子宮はこのサイクルを周期的に繰り返しています。

どれくらいの人がかかる?

我慢している潜在的な患者も含めると日本に100万人を超す患者が居るのではないかと推測されており、これは生理のある女性の10人に1人に上る数字です。

子宮内膜症ができやすい場所は、腹膜、卵巣、子宮と直腸の間のくぼみ(ダグラス窩)です。卵巣にできたものを卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)とよびます。ごくまれに、肺など遠く離れた臓器にできる場合もありますが、骨盤内にできるケースがほとんどです。

また、子宮内膜症であるにもかかわらず自覚症状がないこともあり、必ずしも進行期と自覚症状が一致しないのが子宮内膜症の特徴の一つです。それほど重症ではないのに痛みがひどい、かなり進行していてもほとんど痛みを感じないなど、症状には大きな個人差があります。

卵巣チョコレート嚢胞では、稀に悪性化が見られたという報告もあります。卵巣チョコレート嚢胞と診断された人のうち0.7%に卵巣癌が認められたという報告もあるので、卵巣チョコレート嚢胞があることがわかったら、必ず定期的に検査を受けましょう。

子宮内膜症は良性の病気ですから、それ自体で命にかかわることはありません。症状のコントロールをしながら、閉経までの間、気長につきあっていく病気なのです。

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