緊急避妊薬はいつから薬局で買えるようになるの?

crop female pharmacist with pile of white pills on palm WELLBEING
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日本ではいまだ市販化が認められていない、ピルと緊急避妊薬。この記事では、医師の診察が必要で、薬を入手するためには必ず病院へ行かなければならない状況についてと今後の動きについてまとめています。

コロナ禍でDVの相談が増えている

感染拡大を恐れ、受診したいけれどコロナだからやめている。日頃は通院してもらっていた月経コントロールで使っていたピルをやめているという女性も増えているらしい。避妊やヘルスケアにアクセスできなくなり、DVの悩みを電話相談に持ちかける女性、少女も多い。

また、コロナの緊急事態宣言や蔓延防止対策といった、無計画で急に訪れる事態に、いったん病院の予約をキャンセルする人も後を絶たない。そうしていったん受診をキャンセルしてしまうと、再予約に心理的なハードルを感じる人も少なくないのである。

コロナ禍での課題

先行きの見えない不安やストレスで生理が来ないのか、妊娠が理由で生理が来ないのかわからない女性たちが救いを求めるのは電話相談やオンライン相談。誰にも知られずに妊娠の不安を無くしたい人が水面下に山のようにいる。

コロナで、そもそも病院にいく機会も減っているなかで、医療機関に相談はできずに、正しい情報に届かない。そんな中、妊娠が疑われてもピルが手に入りづらいのがこの日本。性に関する女性の健康を守ることがなかなかできない状況にある。安心してアクセスできる場所を確保すること、安全安心なものを選び取る機会を増やすこと、そんな当たり前の女性の権利がいまだに守られていない。

緊急避妊プロジェクト

2018年から署名プロジェクト『緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト(#緊急避妊薬を薬局で プロジェクト)』が立ち上げられている。適切かつ安全に避妊薬を手にできるようにする活動。海外では当たり前に購入されている避妊薬と、日本においてのアクセスが全く違うということを背景に動き出したとのこと。要望書を提出したり、市民団体の声を集めたり、ネットで署名運動して厚労省や男女参画局に要望を提出する中で、薬局での避妊薬購入に対する世論の突き上げは大きかったという。

そもそもピルやアフターピルとは?

それぞれ、どういったものなのかを知っていこう。

ピル

  • 毎日女性が飲むことで排卵を抑える
  • 日頃から避妊のために飲む薬

アフターピル

  • コンドームが破れた、性被害にあったなど、避妊が不十分だと感じたときに飲む
  • 妊娠を防ぐことができる薬

妊娠阻止率は85パーセント、24時間以内だと90パーセント。排卵の時期によるけれど、1~2パーセント。100パーセントではない。完璧ではないけれど重要な備えの薬であり、女性の健康を守る権利を守るバックアップになる。

こんなにも女性のライフプランを守る重要な手段であるにも関わらず手にできない女性が後を絶たない。

緊急避妊薬への壁

なかなか使えない理由として、高い、知らない、という価格の問題と知識の問題がある。さらに、誤った情報も流布されており、例えばひどい副作用がある、将来妊娠しづらくなるなどが言われているのである。

これは完全にデマであり、緊急避妊薬は安全性の高いものとして、科学的に証明された中で2011年から日本で使われるようになった。重要な副作用もなく、早く飲めば飲むほど効果が高い。世界中では、薬局で市販薬として安価に購入できるのである。

価格

現在、日本でピルを処方してもらうためには、保険適用でなく自由診療であるために1ヶ月で診療代も込めれば6000円くらいかかる。さらに、対面かオンラインで処方箋で薬をもらうしかないため、緊急を要するのに時間のロスが問題視されている。

一方、海外だと800円から2000円。病院に行けば保険適用であり、学校の保健室でもらえる場合もあるなど、思いがけない妊娠を避ける手段が多く用意されている。避妊ができなかったために起きてしまう、児童虐待死なども避けることができるのである。

なぜ日本は保険適用にならない?

日本では基本的に、病気でないものは自由診療。そのため、避妊薬はジェネリックがあると言えどまだまだ価格が高い。さらに診察も必要であるため、ハードルも高いのである。

オンライン診療サービスを使ってアフターピルをもらうこともできるけれど、医療施設の中でも使えるのは全体の6パーセントのみ。一部、宅配もあるけれど結局時間がかかってしまう。

そのため、その日に薬局でもらえるシステムが早く確立されることが望まれている。海外ではおよそ90か国で診察なしでもピルが買えるシステムができている。

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