Netflixで『蜘蛛の巣を払う女』を観た。

あらすじ

特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、パンク風の特異な風貌、そして背中にドラゴンのタトゥーを入れた強烈な個性の持ち主リスベット(クレア・フォイ)は、天涯孤独で、壮絶な過去を持つ。その過去が、あるキーパーソンによって明らかにされていく。自らの裁きによって悪を正そうとするリスベットに対し、「皆を助けるのに、なぜあの時・・・私だけを助けてくれなかったの?」と意味深な言葉をリスベットに投げかける謎の女、カミラ(シルヴィア・フークス)。カミラもまた、凄惨な過去と秘密を背負った存在だった。二人の関係が紐解かれながら、リスベットはジャーナリストのミカエルと再びタッグを組み、新たなる犯罪組織の陰謀に迫る。(filmmarks

感想

続編も、リズベット役は「やっぱりルーニー・マーラーがよかった…」と観てもいないけれど、そういう未練がましい感想を持つ人がいるけれど、わたしもその一人だった。

ドラゴンタトゥーの女の続編をするのであれば、どうしてキャストが総入れ替えなのか残念だったけれど、ずっと気になってはいたのでクレア・フォイ主演の続編を観てみた。

クレア・フォイは、Netflixのザ・クラウンS1とS2でエリザベス女王の即位から30代くらいかな。その年代を演じていて、演技力の高さと素朴な顔に見えて、表情や声色だけでグッと表現力が増す彼女の演技力の高さに魅了されて、俳優として好きになった。だから、「ルーニー・マーラーじゃないなら観たくない」という気持ちを拭えた。

まず違和感を感じたのは、やはりルーニーよりも体験が少しぽっちゃりしているので、悲惨な過去と孤独に打ちひしがれる女というイメージだと、ガリガリの細いルーニーがイメージには合う。でも弱い部分を持ち合わせた強い女、という点ではクレアフォイのアクションがあってこその映画だった。逆にこの脚本であればルーニーはできなかったように思う。

なので、もう別物として見るのが一番かな。最初のドラゴンタトゥーの女で印象的だったのは、レイプ男をベッドに縛り付けて、体にタトゥーを掘るという残忍なシーンだったけれど、今回はさほどそこまで残忍なシーンはない。あっても最初に男を縛りつけて、電気ショックを与えるくらい…。男嫌い・父親嫌いという点で描かれていて、母親の姿はない。リスベッドの過去についてもそこまで詳細に描かれているわけではないけれど、サイコパスな父親で性暴力や虐待が、妹とともに常態化していたことはわかった。原作を読むと、もしかするともう少し事のきっかけまでわかるのかもしれないけれど。

ルーニーの病的な、そしてハッカーとしての影幕としてのかっこよさはやはり当初のドラゴンタトゥーには勝てない。続編は、隠し持っている孤独と悲しみの演技、それからアクションが見ものでした。別物として楽しめました。