子宮内膜症は治る病気ではない

◇治る病気ではない

子宮内膜症は完治させることが難しく「治る病気」ではなく「付き合う病気」です。

治療を行い、病気について知りながらそれぞれの身体が持つ特徴に合った治療方法を選べば

上手に無理なく付き合うことができます。

◇婦人科に行くのは勇気がいる

婦人科を受診するということは、勇気がいることかもしれません。不安な気持ちを抱えていても、なかなか婦人科を受診できない方が多いのも事実です。最近では女性医師が増えたこともあって、受診に伴う不安のハードルも少しずつ下がってきています。虫歯が痛むときは歯科へ行くように、決して怖いことはありません。月経痛がつらいとき、また痛みが段々強くなってきたときには婦人科を受診して下さい。性交経験がない方には、問診と血液検査、経直腸エコーで診断を行うことができます。

◇子宮内膜症が増えている原因は?

結論から言うと、原因はまだ解明されていないです。

そのため、わたしがお伝えしたいのは、病気になったとしても自分を責めることは1ミリたりともないということ。

食生活の変化や医学の発達によって平均寿命がのび、女性の「生き方」も大きく変化してきました。職業を持つ女性が増え、晩婚化や少子化もすすみました。

そのため、排卵と月経の回数が必然的に増えたことで、子宮内膜症が増加していると考えられています。子宮内膜症は自覚症状がない場合もあり、潜在的に患っている女性が増えています。命にかかわる病気ではありませんが、つらい月経痛、排便痛、性交痛、その他慢性的な痛みに悩まされることもあるのです。

子宮内膜症には女性ホルモンが深くかかわっていて、月経のたびに病気が進行していきます。

現代女性は、初経を迎える年齢が早くなっているため女性ホルモンが分泌される期間が長くなっています。さらに、以前に比べて働く女性が増え、結婚年齢も出産年齢も遅くなって出産回数が減少し、また、産まない選択をする女性が増えたことで、一人の女性が経験する月経回数は増加しました。

その結果、子宮内膜症が増え、子宮内膜症が進行しやすくなったと考えられるのです。多様な人生の選択肢があることは現代女性にとってよいことですが、月経回数が増えたことで、子宮内膜症のリスクは高くなっているのは事実です。こうしたリスクがあることを知った上で、健康管理をきちんとしていくことが大切です。

◇かかりやすい人って?

10代で子宮内膜症になる人はごくわずかですが、20代、30代と年齢が上がるほど増加します。また、月経周期が短く、月経の期間が長い人の方が子宮内膜症になりやすいとも言われています。閉経を迎えると卵巣からのホルモン分泌がなくなり、子宮内膜症の症状も治まってきます。

◇できやすい場所

子宮内膜症ができやすい場所は、腹膜、卵巣、子宮と直腸の間のくぼみ(ダグラス窩)です。卵巣にできたものを卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)とよびます。ごくまれに、肺など遠く離れた臓器にできる場合もありますが、骨盤内にできるケースがほとんどです。

また、子宮内膜症であるにもかかわらず自覚症状がないこともあり、必ずしも進行期と自覚症状が一致しないのが子宮内膜症の特徴の一つです。それほど重症ではないのに痛みがひどい、かなり進行していてもほとんど痛みを感じないなど、症状には大きな個人差があります。

卵巣チョコレート嚢胞では、稀に悪性化が見られたという報告もあります。卵巣チョコレート嚢胞と診断された人のうち0.7%に卵巣癌が認められたという報告もあるので、卵巣チョコレート嚢胞があることがわかったら、必ず定期的に検査を受けましょう。

子宮内膜症は良性の病気ですから、それ自体で命にかかわることはありません。症状のコントロールをしながら、閉経までの間、気長につきあっていく病気なのです。

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