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3年間変わっていない新聞記事タイトル『女性議員に2期目の壁』

女性議員を増やすには、という議論が声高になされているけれど、女性を増やすことのメリットというのを交渉で伝える必要があるように思う。「平等だから」という理由では乗り越えられない壁が事実存在していて、女性を増やすことでどういうメリットがあるのか支持者である国民たちにも明確にことばで伝えないと、2018年からまったく同じタイトルの記事を書いているだけで何も変化していないことがわかる。

▼これが2018年の記事

男女候補者均等法成立でも女性議員に2期目の壁:約3割が立候補できない理由

上智大学法学部の三浦まり教授が著書『日本の女性議員どうすれば増えるのか』の中で、「固定的な『女性』イメージから解放され、自分たちの望むような成果を上げるためには、女性政治家がクリティカル・マスといわれる一定以上の比率を占めるようにならないと難しいが、それがだいたい3割程度」と述べているように、その数の効果はすでにさまざまな場面で出てきているようだ。(https://www.businessinsider.jp/post-167236

▼これが今回2021年1月6日の記事(北海道新聞夕刊)

女性議員に「2期目の壁」〜育児両立、理解なく/「男社会」で孤立感

日本で女性が参画権を得て昨年12月で75年となったが、全国の地方議会に占める女性の割合は2019年6月時点で14%(民間調査)と参画は進まない。政治の世界に飛び込んだ若手議員の前に立ちはだかるのは「2期目の壁」。結婚や子育てといった家庭の事情や周囲の理解不足から、当選に力を発揮できず再戦を断念するケースが目立つ。

もしも何かを獲得したいのであれば、「平等じゃないじゃないの!」「法律通りじゃない!」とそのハード面をつついたところで変化は生まれないことに気づいたほうがいい。私が思う女性を議員に増やす理由はやはりその「ソフト」面の強さなのではないか。ともすれば「育児との両立に理解がない(誰が?)」「『男社会』で孤立感(どうしてほしいの?)」という彼女たちの叫びというのは、私からしてみれば「男性に引き上げてほしい」「理解して支えてほしい」という単なる願望のアピールでしかない。

『結婚や子育てといった家庭の事情や周囲の理解不足から、当選に力を発揮できず再戦を断念するケースが目立つ。』とあるけれども、周囲の理解不足から力を発揮できないのではなくて、力を発揮するための環境づくりをするために、まずは周囲に理解させないといけないのは女のほうではないのか。なぜ女性議員が増えたほうがいい理解を促す努力をせずに、「理解してくれないのはなぜ」という要因探しに注力するのか、そこが私には理解できない。

目的がそうであるのなら何にも言わないが、もしも「女性議員を増やしたい」が目的なのであれば、なぜ女性議員を増やす意図があるのか。それを日本として答えられるようにしないといけない。「海外と同じじゃないから」は答えにならない。

▼以下はアメリカの記事。日本とは逆に女性議員数が最大になっている。別にこれと同じようにとは思わないけれど、文化の違う国として、女性議員が増えた理由が「トランプの登場」だったのが面白かったので引用。

初の女性副大統領だけじゃない。米連邦議会で女性議員数が過去最多に

2018年に女性立候補者が増えた背景には、2016年のトランプ氏大統領当選がある。

女性蔑視発言を繰り返し、セクハラからレイプまで様々な性的違法行為を女性から告発されてきたトランプ氏に抗議するため、政治の世界に足を踏み入れたことがなかった多くの女性たちが、この年に立候補した。

そのうちの一人、ニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員は、男性議員の女性に対する暴力的な言葉に鋭く反論して賞賛を集めるなど、多くの人たちから支持される議員になっている。(ハフィントンポスト

TBSラジオ『#ss954』で「あんなやつが大統領できるなら私もできるわ」と自信を持った女たちを生み出し、その後米連邦議会で女性議員数が過去最多になったのはトランプの功績だ。」と話していたのが印象的だった。

一方、「若い女性向けSNS『ガールズちゃんねる』への投稿を調査したところ、トランプ氏への好感を表明する書き込みが少なからず見られるのだという。」(「民主主義の崩壊だ!」 日本のトランプ氏支持者たちがデモで語ったこと)という記事からもわかったように、トランプ支持する若い日本人女性もいるらしく、とにかく世界中の女性たちがトランプに何かしらの反応を示して世界が大きく動いたというのは興味深い。

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