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第77回ゴールデングローブ受賞なるか⁉︎ ザ・クラウンシーズン1・2【海外ドラマ】

評価の高い「ザ・クラウン」

2019年で観たNetflixオリジナルドラマの中で最も印象的だったザ・クラウン

現在も女王として活躍するイギリス王室の、 エリザベス女王2世 の即位から女王としての成長、また英国王室の歴程を描く壮大な作品で、現在シーズン3まで配信中。

1月6日に行われる 第77回ゴールデングローブ賞といった各賞レースでもノミネート されるなど、その高い作品性が世界で高く評価されています。

俳優陣の演技力だけでなく、衣装やセットなどの壮大さは、ドラマとは思えない、まるでドキュメンタリー映画を見ているようです。

 

作品情報

作品情報
製作国・配信;イギリス、アメリカ、Netflix/監督:ピーター・モーガン
シリーズ
シーズン1 2016年全10話/シーズン2 2017年全10話 /シーズン3 2019年全10話
主なキャスト
クレア・フォイ(エリザベス女王2世)/マット・スミス(フィリップ殿下)/バネッサ・カービー(マーガレット 王女)/アレックス・ジェニングス(デュークオブウィンザー/元エドワード8世)/ジョン・リスゴー(ウィンストン・チャーチル)他

 

the crown ©︎Netflix
the crown ©︎Netflix

絶対に1話だけでやめないで!

エリザベス女王の変化

せっかちな人も、そうでない人も、この作品において言いたいのは、絶対に 1話だけ観てやめてはいけない ということです。

どの作品でも言えることですが、1話だけ試しに観て、作品全体を決めつけるのは本当に惜しい。

特に この作品のおもしろさは、1話だけでは判断できません 

ストーリーが進むにつれ、若くして女王となるエリザベスが、政務だけでなく、姉・妻・母としての葛藤、決断していく心情が深く掘り下げられていきます。

戦後激しく動き始める世界情勢や、女王として過渡期を生きるなかでの成長や変化など、歴史とともに展開していくほどに、勢いが増していくのも目が離せないポイントなのです。

 

人間くさい英王室

また、エリザベス女王を取り巻く英王室の人々がまあ、なんとも人間くさい。

王室の内部まで入り込んだ、行き過ぎとも言えるエポックメーキングな作品だからこそ、恋愛、スキャンダル、恨み、妬み、などなんでもあり。

私自身、 王族の人々に対して同情したり親近感を抱いたりする とは思いもしませんでした。壮大な歴史を知ることができ、かつ王室と自分の距離感が変化するというのも魅力の一つです。

 

歴史と現在がシンクロ!

現在、エリザベス女王は御年93歳。

今後の英王室の歴史を、タイムリーにドラマとして見られるというのも、本作の画期的なところだと思います。

 歴史と今が繋がり同時に動いている作品 なんて、めったにないですよね。

EU離脱をめぐるメイ首相の辞任や、イギリス版トランプと揶揄されるボリスジョンソンの首相選出、さらにスキャンダルが後をたたない現状の英国王室の動きも見逃せません。

エリザベス女王が今年のクリスマスメッセージで今年は大変な年であったと話す姿も納得です。

 

the crown ©︎Netflix
the crown ©︎Netflix

現在シーズン4が製作中でシーズン6まで製作予定とのこと。 シーズン4ではいよいよ、ダイアナ妃が登場 ということで、リアルタイムでドラマを楽しめる海外の人が本当に羨ましい。

それでは、現状完走しました、 シーズン1と2の大筋と主観的な感想 を述べていきたいと思います。

シーズン1のあらすじ・感想

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エリザベス女王とマーガレット ©︎Netflix

シーズン1の時代背景

1947年に英国女王となるエリザベスとフィリップ王子の結婚から、父である国王ジョージ6世の退位による女王即位、1955年ウィンストンチャーチルの辞任まで。

 

シーズン1の見どころ

  • エリザベス女王としての葛藤
  • マーガレット(妹)のスキャンダラスな恋
  • ギクシャクする夫婦関係
  • チャーチルの辞任

 

シーズン1の感想

エリザベス女王役であり、『ドラゴンタトゥーの女2』のキャストにも選ばれた、 クレア・フォイの演技がとにかくすばらしい 。25歳で即位されてからの若く美しい英国女王を演じます。

 

英国王室に起こる様々な出来事に対する心の動きをよく描いているのが、彼女の彼女の“瞳”の動き。

 

父のジョージ6世が王であったころから、 政府と王室の関係を超えた交流のあったチャーチルの没落 はエリザベス女王にとっても辛い出来事でした。

第一次世界大戦での勝利から、自国の強さを類稀な個性と巧みな言葉で誇示してきたチャーチルの辞任までのドラマは見ものです。

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TheCrown  ©︎Netflix

また、夫フィリップとの関係が壊れていくのもこの頃。妻が女王であり、その二歩も三歩も後ろを歩いていかないといけないということに、男性のプライドが許さなかったのでしょう。

妻であるエリザベス女王を 困惑させるような傍若無人な行動 をあからさまにとるようになります。

 

激しく揺れ動く焦りや悲しみを 言動で表現することの許されない王女の苦しみ のようなものを感じ、こちらまで心が揺れ動かされます。また見る者すべてが親近感を抱くチャーミングさも魅力的。実際のエリザベス女王人気も彼女の人柄にあったのだろうと思わされるほどです。

 

TheCrown ©︎Netflix
TheCrown ©︎Netflix

それでまた、王女の姉とは違った個性を見せたい 妹マーガレットの自由奔放さ がいい。それが彼女の魅力として輝き、かつめっちゃくちゃ美しい。ぽってりした唇に、アイラインを跳ね上げた妖艶な目とナイスバディにうっとりしてしまいます。

彼女が英国王室を揺るがすスキャンダルを早速起こしてくれるのですが、これがまたブラックプリンセスストーリーのような感じでしょうか、かなり引きつけられます。

 

シーズン2のあらすじ・感想

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エリザベス女王とフィリップ ©︎Netflix

シーズン2が描く時代背景

チャーチルの辞任後、首相となったイーデンが引き起こす1956年のスエズ危機から、アメリカケネディ大統領&夫人との出会い、マーガレットの新たな恋・結婚、政界やセレブで巻き起こる不道徳なスキャンダルが起こる1963年頃まで。

 

シーズン2の見どころ

  • 戦後、激動を見せる世界情勢
  • ケネディ大統領夫人との出会い
  • 王室を守り抜く女王としての自立
  • 夫フィリップの過去とスキャンダル

 

シーズン2の感想

シーズン1から断続的にストーリーが展開されていくので、止めずに観てしまったシーズン2。

こちらはさらに目白押しの内容で、チャーチルが死に、次の首相である イーデンが引き起こす第二次中東戦争 など、歴史的にも動き出します。

 

ジョン・F・ケネディが第35代アメリカ大統領に選ばれるのもこの時期で、在任中の1963年には暗殺という悲劇が巻き起こります。 ファーストレディであるジャッキー夫人とエリザベス女王の女同士のバトル とその後の交流も必見です。

 

TheCrown ©︎Netflix
TheCrown ©︎Netflix

 

さらに、エリザベス女王の 叔父にあたるエドワード8世の過去 が明らかになります。

彼は、王位継承を放棄した、いわば王室の裏切り者。水銀のように人の感情につけ込もうとする邪悪な男であり、政府の忠告に反し、英王室とナチスの関係があった…という、イギリスが隠したいであろう史実には誰もが驚くことでしょう。

TheCrown ©︎Netflix
TheCrown ©︎Netflix

 

また、 夫のフィリップのつらい過去 もわかってきます。この男は、いい人なんですけど、どうも融通の効かないところがある。思ったことをずけずけ言っちゃったり、少し腹が立つと波乱を起こしちゃったり。

実際に2019年12月頃に起きた、フィリップ殿下の無傷で生還した交通事故のニュースを観ても「ああ、彼らしいわね」と思うほど、ドラマには彼自身の人間性がよくわかるエピソードがずらり。

 

彼が政界とセレブ界を巻き込んだ不道徳きわまりないスキャンダルとエリザベス女王との夫婦関係も見逃せません。

 

まとめ

細かいあらすじや展開は説明していないので、うまく書けない部分もありますが、とにかく面白い本作品。

シーズン1・2を観終わった頃には、 シーズン3からのキャスト総入れ替わりを残念に思うほど 、登場人物たちに共感し感情移入していること間違いなしです!

 

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別記

これは個人の感想でドラマから少しずれる話になりますが、ザ・クラウンを鑑賞していて思うのが「女」王のかっこよさ。

 

私に明確な立場はないですし、ここで憲法の話をもってくるのは正直どうかと思うのですが、憲法改正をあれほどしたい安倍首相は、第一条の天皇制を議論してくれ、と改めて感じました。特に、古くから変わらない男系継承の原理。女性でもいいじゃない、女性がいいじゃないと思っちゃうのです。

 

早期退位された現上皇の存在があったからこそ、2019年は天皇制に対する意義を唱えるタイミングだったと思います。英国王族の親近感というものを感じて思うに、日本の皇室の人々の人権というものを考えたほうがいい。彼らに表現の自由も財産権もないおかしさを感じないといけない。

 

ドラマを見ていると、若い頃の女王への親近感と、周りに助けられながら政務を通して成長していく女王のかっこよさ、女性だからこそ持ち得る威厳があります。そしてそういう立場のある人のために大切なのは、十分な準備期間です。

早く議論がスタートすることを願っています。

「ローカル女たちよ!」は個人が運営するブログです。気ままに投稿していますので気が向いたらぜひまた来てください。Twitter:wkrnikt