卵巣嚢腫は生殖女性の3~10%に発生するとされるポピュラーな疾患で近年増加傾向にあるようです。原因は不明。別に生活習慣が悪いとか、太り過ぎとか、性行為しすぎだとかそんなことはないので、誰のせいでもなく、婦人科系の病気って見つけづらいし重症化しやすいし、とにかく厄介だってことだ。
わたしはその中の厄介なチョコレート嚢腫になった。卵巣の中にどろどろのチョコレートみたいな血液が詰まって、通常は親指くらいのサイズのものが、5センチ大になっているらしい。6センチを超えると、その腫瘍が捻れてお腹が痛いことになっちゃうらしく、手術(1時間半ほどの腹腔鏡・内視鏡手術)と1週間の入院が決まった。
今月末に全部が終わる予定で、そこまで急がなくてもいいけれども、お腹の中にいつ破裂するのかわからない爆弾を抱えているのは精神的にもよくないので、早く取ってもらうことにした。ホルモン剤による治療もあるらしいが、主治医は手術の一択だったので、薬物治療のことは詳しくはわからない。
卵巣が映った写真をもらったが、ものすごく大きくなっていた。卵くらいだろうか。この中に血液が入っているそうで、生理不順とは関係ないということだった。
子宮内膜は子宮の内部にある組織で、女性ホルモンの影響を受けて周期的に変化し、生理(月経)を起こします。この子宮内膜組織(あるいは類似組織)が、子宮外の骨盤内で発育・増殖する疾患を子宮内膜症といいます。20代~30代の比較的若い女性に多く、良性の疾患ですが、疼痛や過多月経などのため日常生活の質を低下させたり、不妊症の原因になったり、様々な弊害を起こす疾患です。
卵巣に発生した子宮内膜症を、「卵巣チョコレート嚢胞」といいます。チョコレート嚢胞はしばしば破裂して急激な腹痛を起こすことがあります(子宮内膜症とは)
腹腔鏡(内視鏡)手術について
チョコレート嚢胞のみを摘出し、正常卵巣部分を残すことになった。ヘソから挿入して、おへその下にも3点の穴を開けて、合計4箇所から手術を行うと言われた。
腹腔鏡手術は、臍部(おへそ)の周囲から直径2~10 mmの内視鏡を腹腔内に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら手術を行う新しい術式です。
一般的な開腹手術は、図 1・図 2に示すような15 cm前後の皮膚切開で行われますが、腹腔鏡手術は図 3に示すような1 cm前後の皮膚切開 3~4箇所で行われます。したがって、腹腔鏡手術は皮膚切開創が開腹手術よりも少なく、美容的にも優れ、手術後の疼痛も開腹手術に比べ軽いのが特徴です。そのため、術後の回復が早く、入院期間の短縮と早期に社会復帰できることが最大の利点です。
時間にして1時間半くらいの簡単な手術ということだった。子宮との癒着がないか、また腫瘍自体が良性か悪性かもその時に検査してもらう。その後は1週間の入院となる。術後は足がエコノミー症候群のようになるため、リハビリで運動をするように言われた。病院内での運動というのがはじめてなので緊張する。それから1週間もの病院での時間をどう使おうか考えておきたい。
金額についてはまだ未定なのであるが、高額医療制度を使うことになりそうなのでそれについてはわかり次第また記載しておく。大切なことは外来診療費の領収書は必ず全てとっておくこと。