いくらかかる?

卵巣嚢腫摘出手術日記・退院日(今後の治療,手術・入院費用など)

入院してちょうど1週間で退院(予定)日を迎えた。この日の予定は、起きてすぐに血液検査のために採血され、その後、最終診察を受けた。最終診察は、触診と超音波検査でだった。

産婦人科にある椅子は何度またがっても慣れない。異常なしであってほしいと祈る気持ちで診てもらう。結果は異常なし。その後、医師に実際の手術の写真を見せてもらい、その後心配していること、今後のわからないことを尋ねることができた。

私自身、心配や病気についてまだまだ理解していないことも多く、質問を準備して医師に相談した。回答をもらった内容をを私が今後も覚えておくためにも記録しておきます。最後に、実際に手術と入院でいくら費用がかかったのか掲載しています。

医師に質問したこと

子宮内膜症+卵巣嚢腫(チョコレート嚢腫)について

そもそも私が誤解していたことなのだけれども、私の診断名は「卵巣嚢腫(わたしの場合は、中に血液が溜まっていたのでチョコレート嚢腫に該当した。ほかにも内部に何が溜まっているかで名称が変わる)」ではあったけれど、子宮内膜症が発生・増殖し、進行した結果の卵巣嚢腫だった。

つまり、私は子宮内膜症と卵巣嚢腫を同時に併発していた。

はじめに、子宮内膜症とは子宮内膜という組織が子宮の外で増えてしまう病気をさします。子宮内膜は名前通り子宮の「内側」にあるものなのだけれど、それが原因不明で子宮の「外側」にある他の臓器や箇所に発生して、そこで臓器(卵巣や腸の腹膜など)に癒着(くっつく)してしまう。

つまり、「子宮内膜」が正常通り子宮の「内側」にあれば、月経・生理のタイミングで出血とともに体外に出すことができるのだけれども、どういうわけか子宮の「外側」にあるものだから、「外側」にある子宮内膜は体から排出されることなく、その内膜や血液が体の中にたまっていくことになる。

これが子宮内膜症で、これが進行すると臓器に癒着したり、卵巣の中で腫れて卵巣嚢腫を生み出したりする。私の場合もこれであり、子宮に癒着のあった血液の溜まった卵巣嚢腫だった。

早期発見では癒着は見られないらしいので、私も少しで済んだけれど、もしも癒着が進んでいた場合は生理を止めて癒着を緩めるといった、手術前の治療も必要になる場合もあるそうです。癒着がある場合、生理痛が重いらしく、自覚症状もあったので術後は改善するだろうと言われました。

子宮内膜はきたる受精卵の着床(妊娠)のため、日々変化し環境を整えています。しかし妊娠が成立しなかった場合、子宮内膜は子宮内腔から出血と共に剥がれ落ち、子宮口から膣を通り体外へ排出されます。これが月経です。

子宮内膜症とは本来、子宮の内腔だけに存在するはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が他の臓器に発生し増殖する病気です。他の臓器に発生・増殖した子宮内膜も同様に剥離・出血を起こします。しかし、子宮内腔以外の出血は体外に排出することが出来ないため、剥がれ落ちた内膜や血液が体内に溜ることになります。

結果、臓器が癒着を起こしたり、出血する箇所や大きさが増えるため、月経時に強く痛みがでてきます。また卵巣に子宮内膜が発生・増殖し、進行した場合にはチョコレート嚢胞を形成し、不妊症の要因の一つとなります(進行度4以降)。(参考サイト

原因は?

病気になると、「私の何かが悪かったのか」と自分を責めてしまうことも往々にしてありますよね。私も自分をはじめは責めました。でも子宮内膜症や卵巣脳腫は、いまだ原因がわかっていないため誰も何も責める必要はありません。女性特有の病気であり、治療に専念することが大切だと思います。

副作用について

今回、卵巣嚢腫を摘出したことで一番不安になったのが「副作用」と「再発」でした。

私の場合は、腫瘍の部分摘出のみで全摘出をしたわけではないのでとくに副作用はありませんでしたが、もし全摘出をした場合には更年期障害にも似たホルモンバランスの乱れで「うつ」のような症状が出る場合もありますので、ご自身の年齢や環境に合わせて医師に相談してみてください。全摘出の場合は、以下のような理由で症状が起きる場合もあるそうなので参照サイトを掲載します。

卵巣摘出後「うつ」の原因は

エストロゲンは、女性にとって最も重要な性ホルモンです。卵巣や胎盤で産生され、血液を介して乳腺や子宮内膜に到達した後、標的細胞のエストロゲン受容体に結合してエストロゲン作用を表します。排卵や月経、乳腺といった女性特有の形態と機能を担うホルモンです。
エストロゲンの標的細胞は脳,眼,歯,血管運動系,心,乳房,結腸,泌尿生殖器系、骨など多くの部位に存在することが知られています。
手術後に物忘れをすることがあることはよく知られています。更年期にも同じ症状を感じる方もおられます。認知症ではありませんので日常生活に困ることはありませんが物忘れはよくある症状です。それゆえエストロゲンは脳を守るホルモンであると考えられています。気分が落ち込むことがあるのも推しはかることができると思います。(参考サイト

再発について

再発については、「子宮内膜症」「卵巣嚢腫」ともに、もちろん起こりうることだと言われました。子宮内膜症は、生理が続いている間中起こることであって、閉経を迎えるまで薬の治療をしながら長く付き合っていかなければならないということでした。

また、卵巣嚢腫については再発したとしても私の場合はもう手術するのは卵巣に負担がかかりすぎるため手術はしない方向で子宮内膜症の治療を薬物で行うようにと言われました。

私は知識不足で、手術をすれば完治すると思っていたためにショックではありましたが、女性たちにはよく起こることであるし、今回手術で苦しい思いをしたので薬で治療できるのであれば、体のためにも前向きに取り組んでいきたいと思いました。薬の治療ははじまっていないので、詳しいことがわかれば内容をまとめたいと思っています。

長い女性の一生で、子宮内膜症は生理が順調にくる、いわば女性にとってもっとも充実した時期におこります。しかもなかなか完全には治らず、閉経を迎えるまでうまくつきあっていかなくてはならない病気です。患者さんご自身がよく子宮内膜症のことを理解し、年齢や環境、どの症状が一番辛いのか、妊娠をいつ考えていくのかなどを十分に考えながら、自分のライフスタイルに合わせた治療法を選択していけるよう、お手伝いしていきます。(参考サイト

卵巣がんと乳がんの関係はある?

卵巣や子宮といった婦人科系の病気にかかった人は、乳がんにもかかりやすくなるという事実かどうかわからないことを聞いたことがあったので、実際に尋ねてみると、卵巣がんと乳がんの関係は確かにあるということでした。

ただし、私の場合(ちなみに20代)は良性でがん化することはなく心配はいらないということでした。40代や50代になると卵巣脳腫ががん化しやすく、その場合は乳がんの心配もあるということは聞くことができました。私自身それらの関係性は初耳でしたので参考になるサイトを掲載しておきます。

がんには、環境だけではなく遺伝が要因になっているものがある。その中で最も有名なのが、遺伝性乳がん卵巣がん(Hereditary Breast and Ovarian Cancer: HBOC)だ。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリー氏が、HBOCであることを公表し、乳房と卵巣・卵管の予防切除(リスク低減手術)を受けたことで注目を集めた。最近では、料理家の栗原友氏が、検査でHBOCであることが判明したため、乳がん手術の際、健康な側の乳房の予防切除を受けたことを公表している。(参考サイト

遺伝性乳がん、卵巣がんと考えられる方の多くは、BRCA1とBRCA2という2種類の遺伝子のどちらかに病的変異(病気の発症に関係する変化)をもっていることがわかりました。(参考サイト

手術・入院費用について

実際に、私の手術と入院代は合計で628,180円(約63万円)かかりました。やはり高額ですね。

ただし、限度額申請を入院前に提出していたので、実際に支払ったのは合計65,920円(内訳:限度負担額57,600円+生活/食事代8,320円)でした。入院前に窓口に10万円を預けることになっていたため、そこから支払いました。

限度額申請の方法についてはこちらにまとめておりますので、ぜひご参照ください。

卵巣腫瘍になったら、健康保険限度額適用認定申請をすべし

申請はまったく難しいことはなくて簡単でした。治療費が約10分の1くらいになるので、絶対に忘れないようにしてください。もし忘れたとしても、高額ではありますが一度支払ってその後に払い戻しもされます。(詳細は協会けんぽに問いあわせてみてください。)

 

ひとまず自分、お疲れ様でした!

退院日は11時ころに病院を出ることができました。コロナの影響もあり病棟内でしか過ごすことができなかったため、秋空のもとで風と日差しを浴びたときには本当に気持ちよかったです。

退院してすぐにピザを食べてパフェを食べてと、胃腸は元気もりもりです。

外の世界っていいなあ。今回とくに死際にいたわけではないのですが改めて自分の死生観のようなものが変わった気がします。まだ万全の体調ではないので、あと1ヶ月くらい完治するまでゆっくりと充実した日々を過ごしていきたいと思います。

「ローカル女たちよ!」は個人が運営するブログです。気ままに投稿していますので気が向いたらぜひまた来てください。Twitter:wkrnikt