点滴が外れて嬉しい

卵巣嚢腫摘出手術日記5日目・術後3日目

くもり。どんよりしたお天気。点滴が外れたけれど、お腹の傷がまだ痛む。

昨日は金曜日だったのか、飲み会帰りの友人とLINEをする。世間から隔離されて、“主に寝ています”状態だった自分を外から眺める。病棟内を運動を兼ねた歩行をしながら外の景色を眺めてもこの道から来たのかと、不思議な気持ちになった。治療が終わることと痛みしか考えられなかったので、少しずつ前向きな未来のことを考えたいと思う。

点滴が外れた

朝が来て、洗顔をして歯磨きにお手洗いに行く。昨晩、片腕にずっと付けられていた点滴が外されたことを忘れて、これまでと同じように右手だけで顔を泡っていた。

片腕にアタッチメントのようにいろいろな点滴(生理食塩水、抗生剤、痛み止めなど)を付け替えできる太い針がずっと刺さっていた。きれいにテーピングされていたので、多少動いても取れなかった。取り外してもらった跡も心配していたけれど、私の場合はさほど残らず虫に刺された程度の1点の針の跡があるくらいで目立たないし痛みもない。

途中で、「そうだ両手を使えるんだった」と気がついて両手で水を掬い上げて洗えたときには洗いやすくてうれしかった。でも片手のメリットもあって、力を入れられずに優しく丁寧に洗えていたので肌には良かったように思える(実際に肌の調子はよくなった、ホルモンの影響もあるのか?)

ごはんメモ

<今日のメニュー(朝)>

  • 食パン(8枚切りが2枚、こんなに食べきれない、トーストした)
  • 魚肉ソーセージとキャベツ炒め(おいちくない)
  • サラダ(ごまドレッシング付き)
  • 牛乳
  • りんごジャム
  • バナナ(昨日の晩ごはんの残りを冷蔵庫に隠し持っていた)

食いしん坊の復活かと思われたけれど、お腹の傷口が痛くてパンと牛乳、バナナ以外はあまり食べられなかった(それでも結構食べているほうか)。デイルームにトースターが置いてあるので、わざわざ持っていき、食パン二枚を焼いてみる。規定通りの時間で綺麗に焼けた。香ばしい香りがうれしい。さっそく部屋に持ち帰ってジャムをつけて食べた、おいしかった。

なんとなく病院食に飽きてしまっていて、既製品を好む自分がいる。病院で淹れられたホットのほうじ茶も飲む気になれず、さほど好きではない紙パックの牛乳を好んで飲んだ。

女性の身体におもうこと

産婦人科にいると、上には上がいるものだとさまざまな婦人系の病気を患う女性たちがいる。手術後に集中治療室に入ったり、私以上に長期間寝たきりで入院期間も長かったり、抗癌剤を使っていたり、と様々だ。それに“産”婦人科なので妊娠している女性たちもいる。

女性のあらゆる身体の特性というものは彼女たちを苦しめたり喜ばせたりする。夜泣きの赤子の声もベッドの寝床から聞こえてくると、「(育てるのはまだ)私には厳しいな」とお腹の傷口の痛みをおさえながら思うのだった。

術後に身体に残る空気の正体

傷口ではない右横腹(手術は左側・卵巣)が痛くて腸の不調(?)ではないかということで医師に診てもらう。結果は、問題なし。傷口上の横腹あたりや鎖骨、肩が痛くて違和感もあるのだけれども、これは手術の影響で体に空気が入っているからだろうと言われる。

腹腔鏡手術では、お腹のなかにパンパンにガスを入れて手術する。そのガスが術後も残って、自然に吸収されたり外に出るのを待たないといけない。あとで風呂に入って気付くのだけれども陰部あたりもプクッと膨らんでいてびっくりした。触ると風船のよう。早く空気が抜けてほしい。

点滴から薬の服用になった

今日から点滴が外れたので、薬での服用に変わり、朝昼晩の食後に各3錠を5日間飲み続けることとなった。別に水でもお茶でもジュースでもなんでもいいので飲み用に言われる。

  • 痛み止め(痛みが取れるのはまだ先のよう、全部で2週間くらいか)
  • 抗生剤(感染症予防のため)
  • 胃薬(薬で胃が荒れないようにするため)

入院前に聞いていた日程より早く退院できることになったと知る。

約4日ぶりのシャワー

手術日も含めて4日ぶりにシャワーを浴びた。まだ浴槽につかるのはNG。シャワーに入れないときには、大きめの温かいおしぼりで身体を拭いてもらい、陰部はウォシュレットとクリーンコットンで拭いて清潔にしていた。

傷口を恐る恐る見てみると、へそ下に三箇所の傷。十字にテープがつけられていて、1ヶ月くらいしたら溶けてなくなるということだった。おへそは血液で真っ赤ででべそみたいになっていた。へそからも管か棒を通して、手術が行われたそうだった。ボディソープを泡だてて、そっと洗った。

沁みることはないものの、不安が上回ってうまく洗えたのかよくわからない。髪は二回洗った、ものすごく抜けて、洗わないと髪の毛の中で毛が滞納されるのだろうか。久しぶりのシャワーにスッキリして湯上りはうとうとした。

久しぶりの洗濯と妊婦に感じたこと

日常では普通のことだったことが、珍しいことのように感じる1週間となった。シャワー後に、病棟内のコインランドリーで溜まっていた洗濯物を片付ける。持ってきていた洗剤で、30分100円。乾燥機は45分100円。

前の人が洗濯機にそのままだったので、置き手紙を用意して乾燥機に入れた。その人が来ると、なんだかムスッとしていて私は彼女に対して「これから子どもを育てるんだろう?そんなにカリカリして大丈夫か?」と大きなお世話な文句が湧いてきた。

それでも今回、婦人系の病気になったこと、夜な夜な泣いている治療中の赤子の姿を見て、改めて命をつないでいく妊娠・出産というのは女性の人生における単なるイベントでも、結婚につきまとうお飾りでもなく、本当に大変な命をかけることだと思ったのだった。

自然分娩での“腹を痛めないことをよしとしない文化”は終わるべきだとも感じた。痛めずに危険は最小限に子どもを望む女性たちが無痛分娩(キーボード予想変換でも1発で出てこない…)子どもを産めるといいなと思う。そして腹を痛めた子だというつらい思いを子どもへの執着心に繋げないでもらいたいとも個人的には感じた。

ごはんメモ

<今日のメニュー(昼)>

  • チキンカツ、サラダ(お肉が食べられなかった、最近ベジタリアン)
  • 白ごはん
  • なすの醤油煮
  • お吸い物
  • パイナップル

<今日のメニュー(夜)>

    • 白身フライ(何の魚か今回もわからず、添えられていたししとうがびっくりするほど辛かった)
    • 白ごはん
    • 大根とあさり煮
    • シーチキン、きゅうり、もやしのサラダ
    • オレンジ(食後におやつの芋けんぴと食べた)

夜担当のお局看護師に電気ポッドは禁止ですよと突然叱られてので隠した。

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