家

なぜ東京から北海道へ移住したの?

私と同居人(同棲中の彼)は、東京都から北海道へ移住することになりました。

コロナによる地方移住の機運が高まったからというのも確かに動機かもしれませんが、それ以前から移住に興味が二人ともあり、私たちの場合は単純に違う環境で暮らしてみたい、それも今とは全然違う「環境の一新」を目指していました。

「環境の一新」というと、東京に不満があったのかと思われるでしょうが、その通りで不満がありました。単なる愚痴ではなく、前向きな主張として捉えてもらえるとありがたいのですが、個人的には東京にこのまま居たとしてもさらによくなるようには思えなかったのです。

私は何度か仕事を辞めています。今思うと、東京が合わなかったのかもしれない。

それはともかく、辞めた理由はすべて人間関係にありました。自分のことを棚に上げるつもりはなく、私にも非はあったのだと思います。けれど、東京で過ごす人たちは皆東京にしがみつくために他人を蹴落としてまで東京という場所に居たいような、そんな彼らの東京への特別な思いが私には次第になくなっていた、と表現するのが近いのではないでしょうか。

地元にいた頃に、アーティストの歌や、本・漫画・映画から見えてくる、誰かのフィルターを通した東京は本当に憧れの土地でした。平日の昼間に放送される「いいとも!」のアルタ前はどんな都会なんだろう、土曜の昼間に「王様のブランチ」で放送されるカフェやスイーツはどんな味なんだろうと想像を膨らませ、地方民に憧れを懐かせる罪な番組を見てはいつか東京に行ってみたい、行くだけでなくて私は住むんだ、そうすれば今の嫌いな環境から逃げられる、そう思っていました。

これは6年前の私ですが、地方移住を決めた理由も「今の嫌いな環境から逃げられる」ということなので、前進しているのか、はたまた後退しているのか分からなくなりますね。

だけど、いつだって変化というものはマイナスからスタートするのだと、『仕事文脈 vol.12』発売記念トークイベント「お金と仕事、生き方を考える」で、ゲストだった『WEBmagazine 温度』編集・運営者の碇雪恵さんが話していて、たしかにそうだと納得でき、それから変化が起きるたびに、マイナスであることを嫌だと思わなくなったように感じます。(トークショーで碇さんが職業贔屓をしていたことには辟易としましたが…。)

さて、幸いにも私と同居人は仕事を見つけることができましたが、ただでさえ求人数が減っているコロナ禍の移住というのはブームだろうと何だろうと、結構大変でした。

誰もが東京にいる理由がわかるほど、地方と東京の求人数は全く違うし、会社数も違う、さらには年収だって違うし、時給なんてもう、ああ考えるのがつらくなるほど。

(東京という場所には、仕事があるから人がいるのか、人がいるから仕事があるのか、どちらかはわかりませんが)

そういう意味でも、地方で暮らす=万事OK!お気楽天国!なんて思っているわけではなく、これから大変なこともあるのだろうなあという気持ちで構えています。

けれど、東京2020に止まることは考えられないし、来年オリンピックに沸くのか泣くのか知りませんが、どこかには絶対に引っ越したかった。

 

地方移住となると一部の仕事以外は一度辞めないといけません。たまたま私たちは自分の気持ちで退職しましたが、二人が無職になったとたんに私は色々な世間体や後悔という真っ黒でヤキモキした気持ちが心の中に渦巻き始めました。

正社員(総合職・一般職)、契約社員、派遣、パート、アルバイトなど、様々なオトナの進路があって、仕事は拭きれない選択肢であると考えるとすれば、私にとって理想とする暮らしって何だろうと考える時間が多くありました。

ハローワークに行ってもお豆腐メンタルをぐずぐずに崩されることもあれば、職業訓練の見学に行っても私のレベルではちょっと低いのではないかと、高みを目指せば叩き落とされるし、程度を探っては私はもっと高みにいるのではないかと、どこで自分の折り合いをつければいいのか、自信を持っていいのか悪いのかわからないままでいました。

結果、ハローワークで失業保険をもらいながら将来を模索する中で、さまざまな場所の採用試験に応募したり、途中でやめたり、路線を変更したりしながら考え続け、住みたい場所を探しに旅行に行ってみたりしながら、最終的な今は土地と仕事を決めることができました。合計5ヶ月ほどかかりましたが、実際に決めて動きだしてからは2ヶ月ほどの短期間です。

(長い長い暗黒期のようでしたが、今思うととても短い期間ですね。自分がどれだけ視野が狭くなっていたのか気づかされます)

地方移住のスタート地点に立つだけでも「めちゃくちゃしんどかった!」というのが素直な気持ちですが、これから用意できる段階にこれてほっとしているしとても楽しみです。

現段階が、前進しているのか、後退しているのかという問いには、「別に前進も後退もしなくていい」と今の私は答えられるように思います。

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