福岡弁おもしろ草子

福岡弁おもしろ草子「せからしか」

「せからしい」――室町時代に福岡や熊本で「せかせかして気ぜわしいさま」を「せからしい」と言ったことからきているらしいが、「せからしい」は漢字だと「急からしい」と書き、うっとうしい、めんどくさいというのが近い意味となる。

相手を煩わしく感じた時に使われていて、せからしいは形容詞なので、実際に使いたいときには、「せからしか!」言い切ることがほとんど。

標準語だと、「うざい」の一言で片付けられるのだけれど、そんなことよりも腸が煮えくり返るほど、めちゃくちゃにせからしいのである。

会社に身勝手な個人的な感情を持ち込み、自らの能力の低さを受け入れられずに若い子いびりをするお局なんかそれである。仕事の功績でなく、裏工作に走っていて、どうしてこうも他人にばかり目を光らせ自分のことをしないのか......。

書いているだけで腹が立つ。腹が癒えぬ、どうしてくれようかという状態のときに、せからしいという気持ちがふつふつと湧いてくる。

本人を相手にして、注意する場面でも使ってもいいけれど、実際に使ってしまえばもうこれは修復不可能。本人のいない場所でしか使えないほどに言葉に爆発力がある。だいたい使うのは、友人間での愚痴の会にて「お局がまーじせからしい」。上級編になれば「ばりせからしか」、これである。

居ても立っても居られない悶々とした状況下で、「ああもう、せからしか!」とひとりごとで、少しは胸の憂いの雲も晴れようというもの。

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