引越し

[北日記]第1回 2020年12月9日〜13日

2020年12月9日(水)引越し日の前日

この日は引越し日の前日。余裕ぶっていたけれども結構荷物がある。ひとり暮らしとは訳が違うふたりの引っ越しにたまに苛立ったりして、移住をするんだよなあとぼんやり考える。部屋も決まっている、行きの飛行機チケットも取っている、引越し業者の手配も済んでいるという後戻りできない状況で状況で「わたし行くのやめます!」と言い出したらどうなるんだろうかと考えた。

不良品回収にきてもらった。6600円。要らないものを捨てるのでもお金がかかる。ダイニングテーブル、椅子、3段ボックス、座椅子、自転車が処分された。池袋近くに引っ越してきて探した自転車屋で購入した自転車。安いのでいいやとギアもない茶色のママチャリ。錆びて盗難とされないほどの汚い自転車だけどなんだか寂しかった。

引っ越しでものすごく揉めた。移住する前日にこれまでで一番喧嘩した。最近私自身がものすごく嫌味たらしくなっているのが1番の問題なのだけど。(これに関しては考えてみると、相手を信頼していないのではなく信頼しきっているようで、距離の取り方を意識しないといけない)

結婚もしていない彼氏と故郷でもない地方移住するということは、もしその関係が終わればわたしは家も仕事も恋人も失うことになる。リスキーだ。だからこそ揉めて今後どうしたいか改めてフテ寝しながら考えたけれど結局は「わたしが住みたいから行く」だった。「彼が行くから」という理由ではないことに改めて気づけてそれなら大丈夫だと自分に安心して眠った。

揉めた理由には退去時のクリーニング代が関係していた。あまりにも大家が提示するクリーニング代が57,000円という暴利的な金額だったので判例を提示してゼロ円に交渉していたのだった。そのため、念のために自分たちで掃除をしっかりした。それを前日のギリギリまでやらなかった彼に対して苛立ち、向こうは向こうでガミガミとうるさい私に腹を立てていたのだった。傷つけまいと言葉を間接的に使いと逆にその感情の根っこが自分の中に残る気がして気持ち悪くてしつこく言ってしまった。

そんななら直接的に1回ガツンと言うほうがいいのだろうか?(いやむしろ争いはしたくない)

結局、台所のコンロ周りの油汚れ、換気扇、風呂場の水垢とりをした。クレンザーでこすってげきおちくんできれいになった。これくらいに57,000円は高すぎる。大家も2〜3万で提示していれば特例を覆されることもなかったのではないかと思う。

この日はガスが止まって風呂に入れなかった。引っ越しってこんなに大変だったっけ。一人で悠々と暮らしを変えていた時とはなんだか手軽さが違った。

2020年12月10日(木)片道切符で引越し

引っ越し日を迎えた。6時に起きて残りの箱詰めをしてテープで留めた。箱数は20個。ほかにも衣装ケースや家具家電もある。体ひとつで生きていきたいと思っていてもこんなにも自分はものに溢れていたのかと唖然とする。

ようやく箱に収まり、朝ごはんにパンとスープ。紙皿と紙コップを使う。コンロもメルカリで売り飛ばしていたのでお湯は電気ポットで。

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ゴミ捨てたかったが自宅のゴミ捨て日は終わっていたので、近くの区のゴミ捨て場に行き無事に捨てられた。引っ越し業者が持っていくサービスはなかった。そりゃそうか。

9:00にニッツーが来た。5人のおじさんたちがゾロリゾロリ自宅に来てひとりのリーダーが名采配で要領よく作業してくれた。ご年配の人が多かったので心配したけれどよかった。ちなみにエレベーターのない4階なのでさぞかししんどかったのではないかと思う。荷物が運び出された部屋はなんだか小さく感じた。こんな狭い部屋に暮らしていたのかあ。鍵を返しに不動産に同居人が行き、あとで駅で待ち合わせた。

東京駅に到着してお昼を食べる。最後に何かおいしいものを食べたかったけれど、ちょうど昼時で混んでいて、サラリーマンの行列に並ぶのはしんどいので空いていた地下街のうどん屋に。わたしはカレーうどんを食べた。同居人はカツ丼と釜玉うどんのセット。卵の天ぷらがなくて残念。コロナのアクリル板がカレーうどんのしぶきを止めていて効果があるんだなと思った。

成田空港にバスで向かう。1時間の道中は二人ともぐっすり。体感として2〜3時間はあるような、そんな長いように感じた。まるでバスで札幌に向かうような、なんだかそんな気が遠くなるような深い眠り。時間があったのでスタバで時間を潰す。

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成田空港では大画面に東京2020オリンピックのCMが流れ、目線を下に落とすとCHINAエアラインズに中国人が行列を作っていて、まるで日本のディストピアだと感じた。今、自国で起きていることをディストピア文学を読んでも自分事として捉えられずに「中国みたい」と言って間に受けない人が多いとかなんとかツイートを読んだ。十分わたしにとって東京はもうディストピアだった。

2020年12月11日(金)ホテル滞在

東京から引っ越してきた。東京から北海道への荷物搬送は2日かかるということで、2日間はホテルに滞在。改めて東京と北海道の距離を感じる。

大通り公園近くの「ベストウェスタン札幌大通公園」に滞在。GOTO価格で二人で2泊と片道切符で23,000円ほど。クーポンは札幌のコロナ感染状況が芳しくなくてもらえなかった。ちょうどこの日に北海道の冬の風物詩の「さっぽろ雪まつり」の開催中止がニュースで報道された。中止ははじめてのことらしい。鈴木知事は決断が早い。東京にいた頃は小池都知事のフリップ芸を見るだけで嫌気がさしたのでその違いが大きいように思う。札幌は年末の電車も動かない。

昨日はコンビニで私は助六寿司と餃子春雨スープ、同居人はドリアと麻婆豆腐を食べた。「北海道で作っているからかおいしいね」とコンビニ飯を食べていた同居人を見て、「この人となら大丈夫か」なと笑った。

今日も外食はせずに、大通り駅内の北野エース 丸井今井・札幌店で寿司と、惣菜を購入。寿司屋の店員のおばちゃんは声がかすれていて太くて、なんだか寿司を愛してうん10年という風合いがあってすごくよかった。ホテル近くのファミマでお酒を購入。

SAPPOROビールがおいしい。帰り道に見た大通公園のイルミネーションがきれいだった。

NHK北海道でちょうど「地方移住 ようこそ北海道へ」という番組をやっていたので見た。これは北海道でなくて、他の地区で流したほうがいいのではないかなと思ったがおもしろかった。やはりコロナで移住の機運が高まっているみたい。その中でも紅茶のルピシアが本社を東京から北海道のニセコに移したというのはすごいなあと思った。日本の企業というのはまるで家族みたいだ。移住と定住って改めて違うんだよなと感じる。1年前までは住むとも思っていなかった自分なだけに今後もどんな気持ちになるのか想像もつかない。

2020年12月12日(土)地獄の荷ほどき

ホテル住まいを終えて新居に移る。

朝ごはんにはコンビニのりんごクリームパンとホテルのインスタントコーヒー。(こんなに酸っぱいのか!)札幌はきのうより気温が3度低いらしい。北海道は東京都違って寒いのでホームレスがいないのではないかと思ったがそうではなく存在する。そのため、東京よりも寒さもあり死人が出るほど深刻な状況らしい。貧しさに気候は関係ない。

ホテルからアパートに行って荷物を待つ。ガスも電気もまだ通っていないので、床が氷のようにつめたい。北海道の賃貸選びの注意点として「2階以上」にしたはずだったが、下に部屋がない部屋だったので寒い。(正直選んだの失敗か…?と思ったけれど同居人が足を運んで選んでくれたので何も言えない。私は遠隔操作で見ただけでしたので)

荷物が来た。JR貨物車に運ばれてはるばるやってきたのだった。

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心配していたお皿も一つも割れておらず、ガジュマルトとレモンの木も無事に到着。こんな遠距離を移動させられて怒っているかもしれない。レモンなんて寒さに弱いのでなおさら申し訳ないところに連れてきてしまった。

荷ほどきはものすごく大変だった。私はサクサクと進めたのだけれ同居人の思考と手はストップ。「俺は荷ほどきが苦手なのか…引っ越しが苦手なのか…はじめて知った」と言っていた。心の中で大きくうなずいた。

少し落ち着いてからカーテンを買いにまずは琴似駅へ。スイートデコレーションというアウトレット家具屋にはカーテンの取り扱いがなかったため、Didiというタクシーアプリを使ってニトリへ。初回の割引が効いて700円くらい。

札幌市のニトリは本店で倉庫みたいに大きい。

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かなり時間をかけて機能性や色を選んだ。昨日もカーペット選びにきたのだけれど、それもお腹が空いてふらふらになるくらい時間をかけて選んだ。決めていたテーブルと椅子も購入。無職の私が一括で買った。出世払いだ。もちろん二人で後から半分こ。

帰宅してスーパーへ。北海道のスーパーのインスタントラーメンコーナー サッポロ一番(味噌、塩)が売り切れ。しょうゆはまだあった やっぱり味噌、塩がスタンダードなのだろうか。それにしてもやはりサッポロ一番がソウルフードなのかな。近くにあったマルタイラーメンは可哀想なほど残っていた。

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2020年12月13日(日)エゾリスに会った

昨日は荷ほどきとカーテン買い出しに疲れて23時には寝た。起きて窓から山と広い空が見えて、本当に北に来ましたねという気持ちになる。北海道新聞の1週間の無料紙がポストに届く。

昨晩風呂に入り損ねたので朝シャワー。すこし寒い。朝ごはんは、昨日スーパーで購入した北海道産小麦のパンと、トマト、目玉焼き。パンを焼いて、北海道バターを塗って食べた。

パンは「北海道小麦のライ麦ブレッド」 食感がもちもちというよりは焼くとシャリシャリした 星は1.5くらいでしょうか 行きつけのパン屋さんを見つけたい。

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 コーヒーは、MORIHICO.監修の『森彦の時間』!キリッと濃くて味わい深くて個人的にヒット! ピンクのパッケージは中煎り、ブルーは浅煎りでした。すっごくおいしくてびっくりしました。北海道は喫茶店も多くてコーヒー好きなので嬉しい。

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散歩をしに公園へ。木々がすごくきれい ツンとした冷たい空気が気持ちいい。散歩してたらふつうにエゾリスちゃんがいるカルチャーショック!くるみを20秒に1個のスピードで食べていて冬眠はしないといっても食糧足りるのか心配になった。殻をわざとカラスに落として楽しんでいるみたいだった。

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あまりにリスに無理になって体が冷えたので、帰宅してラーメン。ちぢれた卵麺の香りも良くて、スープは濃厚。

そのまま家でダラダラして、夜はあるものを食べた。卵とトマト炒め、いなばのタイカレー、小松菜のお浸し。準備はキッチンが慣れずにものすごい時間がかかるので早く慣れたい。

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