[映画]冷静と情熱のあいだ

なぜだか、今さらに観た映画。自分の居場所は他人の中にしかないというセリフは真理のような気がした。

フィレンツェの工房で絵画の修復士を目指す順正は、順調な生活とは裏腹に、いつも心に虚しさを抱えていた。それは学生時代を共に過ごし、運命の女性だと思えたあおいの存在だ。留学生だった彼女は10年前に順正と別れて香港に戻っていたが、順正は今もなおあおいのことを思い続けていた。ある日、順正はあおいがミラノにいることを知るが、彼女は実業家の恋人と裕福な生活を送っていた。現実に打ちひしがれる順正にとって最後の希望は、かつてあおいと交わした“30歳の誕生日にフィレンツェの大聖堂で待ち合わせる”という約束だった…。

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一番の感想としては、イタリアの景色に圧倒される。羽音を立てて飛び立つ鳩の映像でも東京とフィレンツェでは別物になる。30歳にフィレンツェのドォーモに恋人と訪れることを夢見るのも分かる。映画レビューの口々に憧れを持ったと書かれていたが、わたしも同じ気持ちになった。原作は挫折したが2部作あり、映画よりもだいぶエロチックらしい。映画の方は出演者が爽やかで、竹之内豊は不器用でまっすぐな優しい柔らかな青年、あおい演じるケリーチャンはどこか儚げな表情で孤独を抱える女性役にもぴったりだった。

挿入歌のエンヤもすごくいい。早朝目覚めて4時ごろに聞いたテレビの天気予報から流れるエンヤとはこちらと鳩同様に別物だった。住む場所と別の場所の比較をしてその二重性の違いを楽しむくせというのは豊かなものなのだろうかとたまに思う。

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