伊藤野枝って知ってますか。平塚らいてうが創刊した女性文芸誌『青鞜』の2代目編集長となった人である。というより、わずか28年の生涯で事実婚を含めて3人の男性と結婚し、7人の子供を産み、奔放な人生を生きた女性としてのほうが有名かもしれない。100年も前の人物なのに彼女のファンは今も多い。
 

村山由佳『風よ あらしよ』は、そんな伊藤野枝の生涯をドラマチックに描いた長編小説だ。

1895(明治28)年、伊藤野枝(本名ノエ)は福岡県糸島郡今宿村(現福岡市西区)の貧しい家庭に生まれた。小学校時代に叔母の嫁ぎ先に里子に出され、のちに東京の女学校に進学するも、夏に帰省した郷里で待っていたのは、隣村の豪農の息子・末松福太郎との結婚だった。だが野枝は〈あげな男は願い下げばい〉とばかり仮祝言の翌日に東京に舞い戻ってしまう。思い立ったら猪突猛進。それが伊藤野枝って人なのだ。
 

投稿者

紺やすこ

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